本作は、天才心理学者の新條アタルと警察官の道筋が、既に解決したはずの殺人事件に残る違和感を手がかりに、犯行の動機と心のずれを追う現代ミステリです。舞台は新條心理研究所と警察の捜査の間で、閑静な住宅街で起きた一家殺害事件を起点に、表向きの事実と人の心の不合理が食い違う様子が描かれます。担当刑事が事件を秘密裏に持ち込み、心理学者が証言や状況の裏にある動機を読み解く流れが中心です。殺人事件そのものだけでなく、事件後に残る違和感をどう整理するかに重心があります。
構造レビュー
こんな人におすすめ
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AI分析(あらすじ)
事件の動機や心理の整理を軸にしたミステリを読みたい人に向きます。
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 心理学を使って事件の動機をほどいていく切り口が新鮮。
- 事件の重さに対して文体や会話が軽やかで読みやすい。
- 伏線の張り方や答え合わせの流れがミステリとして気持ちいい。
- 新條アタルの天才肌で変人寄りなキャラクター性が印象に残る。
- 猫への愛や助手との掛け合いが作品の空気をやわらげている。
こんな人におすすめ
- 心理学やカウンセリング要素のあるミステリが好きな人。
- 事件の真相を推理しながら読み進めたい人。
- 本格寄りの謎解きと会話の軽さを両方楽しみたい人。
- 天才タイプや変人タイプの探偵役に惹かれる人。
- ハードめの題材でもテンポよく読める作品を探している人。
人を選ぶポイント
- 心理学の蘊蓄や説明が前半でやや多く感じられる。
- 道理の反復や呼び方の揺れが気になる場面がある。
- 主人公の性格は好みが分かれやすい。
- 題材は重く、少年犯罪や家族の事件を扱うため軽い話ではない。
- 事件の解決後に残る余韻が重めで、明るさだけを求めると合わない。
テンポ・読後感
- 道筋の視点で進むため、流れは比較的さくさくしている。
- 心理分析の場面はじっくり、会話は皮肉やコント調で軽快。
- 事件の重さと読みやすさのバランスが取れている。
- 答え合わせのように真相へ近づく構成で、推理の手応えがある。
- 緊迫感のある場面と、猫や助手のやりとりによる緩和が同居している。
キャラクターへの評価
- 新條アタルは天才的で、変人っぽさも含めて強く印象に残る。
- 心理学者としての分析力やカウンセリング場面が高く評価されている。
- 道筋は頑固さや視点の軸が見える一方、好みは分かれやすい。
- 助手子ちゃんは存在感があり、今後の役割を気にする声がある。
- 猫たちの可愛さや猫愛が作品の魅力として受け取られている。
巻一覧
この巻のあらすじ
風変わりな天才心理学者×堅物刑事の動機解析ミステリ!
『その事件は閑静な住宅街で起こった。 砂川晋作、若菜夫妻はーー殺された。しあわせな家族を襲った悲劇。 ……犯人は、砂川夫妻の物静かな息子・悟(14)だという』 事件に微かな違和感を覚えた、警察官・道筋(みちすじ)は「新條心理研究所」の門を叩く。そこには優美で不敵な笑みをたたえた新條アタルの姿があった。
「で、なにが聞きたい?」「俺の担当していた事件のことだ」 「いや待てよ。君は今、担当していた事件と言ったな?」「気付いたか」俺は嘆息した。
解決した事件を、秘密裏に天才心理学者の元に持ち込む刑事。まるで心の底を撫でるように、やがて事件の深部に近づいていく心理学者。解決したはずの砂川夫妻殺人事件に隠された、驚くべき真実とは!?
「--人は想像より不完全で不合理な存在なんだよ」「最悪だな」 「最高じゃないか」
天才で、変人で、尊い!? 新條教授が、ままならない人の心を追うーー
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