大手化粧品メーカー・最川堂を舞台にした企業もの。総務部の朝井詩央は、存在感の薄さと聞き上手さから、社員の愚痴を受け止める“愚痴聞き地蔵”と呼ばれている。ある日、社長から次期社長候補3人の調査を命じられ、特別報酬5000万円を条件に動き出す。対象は、営業部の若手エース、コールセンター所長、商品開発部のエリート。詩央は各部署を回りながら、評判の裏側や仕事ぶり、社内のつながりを探り、会社の後継争いに巻き込まれていく。総務で拾う雑談や愚痴が手がかりになり、外からは見えない社員同士の距離感や部署間の温度差が少しずつ浮かび上がる。詩央自身も、目立たない立場を活かして人の話を聞き、情報を集める役回りとして物語の中心に置かれる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 地味で目立たない主人公が、聞き上手を武器に社内の事情へ踏み込んでいく設定が読みやすい。
- 次期社長候補の調査からお家騒動へ広がる流れに、仕事ものと企業ドラマの両方の面白さがある。
- 有能だが癖の強い候補者たちや、周囲の濃いキャラがコメディとして効いている。
- 現代の会社を舞台にしつつ、軽快さと少し不穏な空気が混ざる展開が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 仕事ものを軽めのラノベ感で楽しみたい人。
- 地味だけど実は有能な主人公の活躍が好きな人。
- 社内政治やお家騒動、クセのある人物同士のやり取りを読みたい人。
- コメディ寄りでテンポよく進む企業小説を求める人。
人を選ぶポイント
- 社会人としての配慮や社内の扱いに引っかかる部分がある。
- 人の名前をもじったあだ名や、距離感の近すぎるノリが気になる人には合わない。
- 仕事の進め方や会社のリアリティはかなりラノベ寄り。
- 主人公の負担の大きさや、周辺人物の言動にモヤモヤが残る場面がある。
テンポ・読後感
- さくさく読める軽快なテンポで、一気読みしやすい。
- コメディ色が強く、会話や人物のクセで引っ張る雰囲気。
- 序盤は明るめだが、終盤にかけて少し不穏さや企業ドラマらしさが増す。
- 現代舞台の身近さと、ラノベらしい大げささが同居している。
キャラクターへの評価
- 主人公は地味でも仕事をきっちりこなすタイプで、静かな存在感がある。
- 次期社長候補たちは有能さと癖の強さが同居していて、見ていて飽きない。
- 兄の存在感がかなり強く、物語全体の印象を持っていく。
- 周囲の人物も含めて、愛嬌はあるが素直に好感だけでは割り切れない。
巻一覧
この巻のあらすじ
「朝の会議室に行けば、なんでも愚痴を聞いてくれるお地蔵さんみたいな社員がいるーー」。地味で平凡なところを買われ、大手化粧品メーカー・最川堂に入社した朝井詩央が配属されたのは総務部。単調な業務の合間に社員の愚痴を聞いているうち、いつしか評判になり、『愚痴聞き地蔵』のあだ名で呼ばれている。そんなある日、社長直々に呼び出された詩央は、その存在感のなさと聞き上手を武器に「次期社長候補3名の調査をせよ」と密命を下される。提示された特別報酬5000万円に目がくらみ、アイドル的人気を誇る営業部の若手エース・七星悠馬、どんなクレーマーも美声で黙らせる敏腕コールセンター所長・兵藤光淳、革新的なアイデアでブランド刷新を推し進める商品開発部のエリート・唐飛龍ら3人の隠密調査に乗り出すが!?
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