中華風の宮廷を舞台に、後宮や皇帝の権力争いの中で「悪女」とされた女性たちの立場を、やり直しや入れ替わりの要素で見直していく連作です。1冊目は、八歳で前世めいた記憶を取り戻した汪玲枝が、自分が傾国の悪女と呼ばれる未来を避けようとする話。2冊目は、皇后として政務を担ってきた姚白瓊が、後から現れた皇帝に追われたのち、未来から来た別人により皇帝の身体が乗っ取られた事実を知らされる話です。宮廷の制度、皇后と皇帝の役割、毒や謀略が交差する政治劇として広がります。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 悪女とされた主人公が、理不尽な評価に抗いながら自分の生き方を取り戻していく筋立て。
- 後宮・政争・家族関係が絡む中華風ファンタジーで、先の読みにくい展開が続く構成。
- 周囲の思惑や誤解が積み重なり、人物同士の執着や嫉妬が物語の推進力になっている。
- つらい状況の中でも、主人公が粘り強く踏ん張る姿に手応えがある。
- ライチを軸にした印象的なモチーフや、読後に余韻を残す締め方が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 悪女もの、回帰もの、やり直し系の中華ファンタジーが好きな人。
- 後宮や権力争い、人物の執着や誤解が渦巻く話を楽しめる人。
- 受け身ではなく、理不尽に抗う主人公の奮闘を読みたい人。
- すっきり爽快一辺倒より、苦さやもやもやも含めて味わいたい人。
- 既視感のある設定でも、人物の扱い方や余韻で読ませる作品を求める人。
人を選ぶポイント
- 男性陣の都合や横暴が目立ち、読んでいてストレスを感じやすい。
- 主人公が思い通りに動けない場面が多く、受け身に見える展開が続く。
- 人物関係や思惑が入り組み、整理しながら読まないと混乱しやすい。
- 物語の掘り下げや盛り上がりがもう一歩ほしいと感じる読者もいる。
- すっきりした大団円を強く求めると、読後感がややビターに映る。
テンポ・読後感
- 序盤から理不尽と圧迫感が強く、ヒヤヒヤする流れで進。
- ピンチや誤解が連続し、緊張感の高いまま一気に読ませる。
- 途中はもやもやや苦しさが勝つが、終盤で一定の収まりを見せる。
- 全体としては重め寄りだが、展開の勢いはありテンポは速い。
- 読後はすっきりしきらないが、余韻や考えさせる感触が残る。
キャラクターへの評価
- 玲枝は理不尽に悪女扱いされる気の毒さが際立ち、誠実さや健気さが印象に残る。
- 男性陣は執着や身勝手さが強く、物語をかき乱す存在として見られている。
- 女性陣の嫉妬や後宮内の圧も強く、周囲全体が息苦しい空気を作っている。
- 相棒や夫側の存在が、主人公の踏ん張りを支える要素として受け止められている。
- 後世の評価や周囲の見方が当てにならない。
巻一覧
この巻のあらすじ
絶世の美女・汪玲枝は皇子に嫁ぎ、皇子の死後にはその父である皇帝に嫁いだ。 寵愛を恣にし、玲枝の好物だった茘枝を運ぶためだけに邑が滅ぼされたという。 皇帝を誑かし贅の限りを尽くさせ、最後には毒を呷らされた傾国の悪女。 それがーー私!? 八歳で自分の将来を思いだした玲枝は、同じ人生をまたたどるくらいなら死を選ぼうとした。 ところがそこに現れた、仙人のような美しい青年に「貴女が死ねば国が滅びる」と言われ!? 淑女に許される発言は「はい」「左様でございますね」「もったいないお言葉でございます」。 そんな世界でなんで私だけが傾国の悪女と呼ばれなければならないの!? 次は間違えなければいい。悪女にならなければいい。 汪玲枝のやり直しが始まった!
この巻のあらすじ
16歳で皇后となった姚白瓊(ようはくけい)は、初夜にも現れず朝議にも参加しない皇帝に代わり、懸命に政務をこなしていた。皇帝はといえば、昼まで眠って起きたら起きたで酒を飲み、美女をはべらせ贅沢三昧。政務どころか後宮から出もしない、出たかと思えば色街で馬鹿騒ぎ。それなのに白瓊は、突然現れた皇帝に「政を壟断し私腹を肥やす悪女」と弾劾され、後宮を追われ山寺で余生を過ごすことになってしまった。いっそせいせいしたと世俗を離れて、約2ヶ月。またも唐突に皇帝が現れ、後宮に戻ってほしいと懇願してきた。そして自分は未来から来て皇帝の身体を乗っ取った別人であり、このままでは国が滅亡すると言い出して…?
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