物の声を聞く〈蝶の耳〉を持つ少女・小夜が、母の死後に義母と義姉から虐げられ、石戸家を追放されたのち、異界に棲む猩々を経て火の神・鬼灯の屋敷へ渡る和風ファンタジー。大正風の人間社会と神々の異界が重なり、神々をつなぎとめる巫の家のしきたり、物に宿る声、屋敷の掃除と契約花嫁としての生活が軸になる。小夜の異能と鬼灯の扱い方を通じて、異界での関係と役割が少しずつ定まっていく。シリーズとしては、虐げられてきた少女が異界の屋敷に迎えられ、神と人の距離が近づく導入が中心で、以後はその関係と異界の暮らしを広げていく形になる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 虐げられたヒロインが神さまに見初められる王道の異類婚姻譚として読みやすい。
- 花嫁であり掃除人でもある設定が、火蔵の散らかった環境や日常のやり取りにうまくつながっている。
- ヒロインの健気さと芯の強さ、相手役の不器用さや溺愛ぶりの組み合わせが心地いい。
- 神や妖、付喪神などのキャラが立っていて、世界観の見せ方に引き込まれる。
- 伏線回収や章立てのまとまりがよく、すっきり読める構成。
こんな人におすすめ
- シンデレラ系や異能・神さま系の王道展開が好きな人。
- じわじわ距離が縮まる恋愛や、甘すぎない溺愛を楽しみたい人。
- コミカライズから原作に入る人、原作と漫画の印象差を比べたい人。
- テンプレ感があっても、読みやすさや安定感を重視する人。
- ざまぁ要素よりも、二人の関係の進展を中心に追いたい人。
人を選ぶポイント
- 虐げられ系や継母・実家まわりの不遇設定が前提。
- 展開は王道寄りで、新鮮さや強い独自性を求めると物足りない。
- 復讐やざまぁは控えめで、そこを期待すると肩透かしになりやすい。
- コミカライズ先行だと、キャラの印象や見え方に差を感じやすい。
- 物語の一部は続巻前提で、家族側の後始末は気になる形で残る。
テンポ・読後感
- 文章は読みやすく、サクサク進む軽快さがある。
- 甘さはあるが、べったりしすぎず大切にされている空気が強い。
- ところどころハラハラする場面はあるが、全体は安心して読める。
- 日常の掃除や清めの要素が入ることで、恋愛だけに偏らない。
- もやもやを引きずりすぎず、最後はすっきりまとまりやすい。
キャラクターへの評価
- 小夜は自信が薄いが、相手の言葉を受けて少しずつ前向きになる。
- 健気で可愛く、周囲から好かれやすい印象が強い。
- 火の神さまは不器用だが、謝れるところや守ろうとする姿が好感を持たれている。
- 朴念仁寄りでも、溺愛や大切にしている感じが伝わる。
- 継母や実家側は強いストレス要因として見られ、父親の弱さや受け身さも印象に残る。
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巻一覧
この巻のあらすじ
追放されて醜い神の溺愛花嫁に!?
物が発する言葉にならない声。小夜は、その声を聞くことができる〈蝶の耳〉という繊細な能力を持っているが、そんなちっぽけな力など、異能を用いて神々を喜ばせ、神々を繋ぎとめる巫の役目を代々果たしてきた石戸家にあっては、何の意味もない。母が亡くなり義母がやってきてからは、小夜は使用人のような扱いを受け、虐げられるようになる。やがて義姉の企みによって石戸家を追放された小夜は、異界に棲む猩々に売り飛ばされてしまう。 猩々の屋敷で裁定を受けていた小夜は、そこで火の神・鬼灯が作った勾玉の声を聞いたことが縁となり、鬼灯の屋敷の掃除を任されることに。 それにしても、小夜には不思議に思うことがあった。醜く恐ろしい神と呼ばれ、呪われた存在として忌み嫌われ、過去六人の花嫁に逃げられたという鬼灯は、「普通の人間であれば、この醜さに目を背けるのに、お前はそうしなかった」と小夜に感謝の言葉を告げる。しかし小夜の目には、鬼灯が強く美しい男神にしか見えないのだーー。 呪われた屋敷に入るための条件として契約花嫁になった掃除人・小夜と、あくまでも花嫁として小夜を扱いたい火の神・鬼灯の、大正溺愛ファンタジー!
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