過疎の孤島・茨島を舞台に、「茨姫」伝承の祭りへ姫役として選ばれた加賀見涼が、地下洞窟へ連れ去られるところから始まる物語。涼を助けに来たという竜成は、姫は生け贄だと告げ、二人は追っ手から逃れながら島に残る祭祀の事情と隠された真相に近づいていく。閉ざされた島の伝承、地下の空間、追跡の緊張感を軸に、事件の解明と涼と竜成の関係の変化が並行して進む構成で、孤島伝奇と恋愛要素が同じ場面で交差する。単巻でまとまった一作。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 伝奇ファンタジーの骨格に、茨姫や茨木童子の要素を重ねた設定がわかりやすい。
- 迷路のような洞窟や島からの脱出など、追われる展開が続いて読みやすい。
- 媚薬や吊り橋効果をきっかけに距離が縮まる流れが軽快で、甘さも楽しめる。
- 本編後の短い後日談やおまけがついていて、読後感がまとまりやすい。
こんな人におすすめ
- 矢城作品の中でも重すぎない、ライト寄りの雰囲気を読みたい人。
- 伝奇・鬼・昔話モチーフのBLファンタジーが好きな人。
- サクサク進む展開と、元気でヤンチャな受けを楽しみたい人。
- しっかり濃い闇展開より、気軽に読める甘さを求める人。
人を選ぶポイント
- いつもの作風よりマイルドで、濃さや重さを期待すると物足りなく感じやすい。
- 媚薬や誘導的な要素が物語の起点になるため、好みが分かれやすい。
- 島や周囲の状況に対して、読後に少しもやっとする部分が残る。
- キャラの印象がやや薄めに感じられる場合がある。
テンポ・読後感
- 展開はテンポがよく、サクサク読める軽快さがある。
- 追跡、脱出、危機回避が続いて飽きにくい。
- 全体の空気はダーク一辺倒ではなく、明るめで読みやすい。
- 途中から甘さが増していき、最後は後味よくまとまる。
キャラクターへの評価
- 涼は元気でヤンチャ、時にあほの子っぽく見えても芯はある。
- 竜成は助け役として頼もしさがあり、涼との掛け合いが楽しい。
- 鬼側は物語の緊張感を支える存在として印象に残る。
- 兄の立場にある人物には切なさがにじみ、脇で印象を残す。
巻一覧
茨の呪縛 〜目覚めのくちづけ〜
この巻のあらすじ
過疎の孤島、茨島には「茨姫」伝承の祭りがある。その姫役を務めることになった加賀見涼は、祭りの途中で、竜成という男に地下洞窟へとさらわれてしまう。 涼を助けに来たという彼は、「姫は生け贄で、最後には必ず殺される」と言うのだが!? 追っ手から逃れる暗闇の中で、次々と明らかになっていく島のおぞましい真実。そして涼と竜成の間には、激しくもほのかな愛が芽生えていき……。
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