『吸血鬼シリーズ』は、吸血鬼のフォン・クロロックと、彼の周囲にいる人々が遭遇する事件や騒動を描く連作短編集です。舞台は現代日本を中心に、ドイツの田舎町や観光地、遊園地、結婚式場、住宅街など多様で、日常の場に不穏な出来事が入り込む構成になっています。中心人物はクロロックとエリカで、彼らが相談や依頼を受けながら、失踪、脅迫、怪しい噂、不可解な現象の背景を追います。各巻は独立した複数編でまとまり、事件ごとに舞台や登場人物が変わるため、シリーズ全体では幅広い場所と人間関係を扱います。さらに、各巻には表題作以外の短編も収録されています。シリーズ全体では、吸血鬼一家を軸にした事件譚が積み重なります。各巻は複数の短編で構成され、表題作と併せて別件の物語も収録されています。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- クロロックとエリカの父娘コンビが、身近な事件や不思議な出来事を軽快に片づける安心感がある。
- 短編中心で、1話ごとの区切りがよく、気軽に読み進めやすい。
- ドタバタ感とユーモアが強く、重すぎないライトなミステリーとして楽しめる。
- 児童書寄りの読みやすさや、やさしい挿絵・大きめの文字が入りやすさにつながっている。
- 何でもありの世界観で、多少の無茶も勢いで押し切るシリーズらしさがある。
こんな人におすすめ
- さくっと読めるラノベや短編集を探している人。
- 難しい謎解きより、軽快な事件解決とキャラのやりとりを楽しみたい人。
- 赤川次郎作品や長く続くシリーズものに親しみがある人。
- 子ども向け寄りの読みやすさを求める読者。
- 1冊で完結感のある作品を気楽に読みたい人。
人を選ぶポイント
- 事件やトリックはかなりあっさりしていて、深いサスペンスや緻密さは期待しにくい。
- 物語の厚みや人物関係の掘り下げが弱く、短さゆえの物足りなさが残りやすい。
- 一部の展開はご都合主義に見えやすく、細部のリアリティは気になりやすい。
- 家族関係や周辺人物の態度に引っかかる読者もいる。
- シリーズ前提の空気があり、長く追っているほど楽しみやすい。
テンポ・読後感
- テンポは速く、すらすら読める軽さが前面に出ている。
- 1話ごとの展開は早めで、事件の収束もスピーディー。
- 全体の空気は明るめで、ユーモラスさとドタバタ感が強い。
- しっとり重く進むより、サクサク消化できる読み味が中心。
- 作品によっては、軽快さの反面でモヤモヤが残ることもある。
キャラクターへの評価
- クロロックは頼もしさや活躍ぶりが好意的に受け取られやすい。
- エリカはシリーズを支える存在として安定感があり、父娘の掛け合いが読みどころになっている。
- 涼子は嫉妬深さや態度のきつさが目立ち、印象が強く残りやすい。
- みどりや千代子など脇役も、食欲旺盛さや古風な雰囲気で記憶に残る。
- ゲストキャラは強気な女性が目立ち、話の勢いを作っている。
巻一覧
この巻のあらすじ
人気遊園地「Mワールド」を訪れたエリカたちを待っていたのは、突然の「入園禁止」。聞けば、外国の要人が視察に訪れており、その歓迎式典で、ある女性歌手が歌声を披露するという。だが遊園地がテロリストに襲撃され…。表題作の他に、存在を忘れられたエレベーターと事件を解決?(『吸血鬼とさびしいエレベーター』) 不思議な“水の流れ”を追う『水の流れと吸血鬼』の2編を収録。
この巻のあらすじ
結婚式、祝う者あれば、呪う者あり――!? 取引先の社長子息の結婚披露宴に招待された吸血鬼父娘。ところが華やかな結婚式場は、招待客の突然死で大騒ぎに。そんななか、花嫁が出逢った男は、死んだはずの恋人で……。表題作ほか、無理心中を図ろうとした貧しい母娘を救う「吸血鬼の小さな灯」、謎の声がひきこもりの青年に話しかける「吸血鬼と真夜中の呼び声」の2編を収録した、大人気吸血鬼シリーズ!
この巻のあらすじ
正統な吸血鬼であるフォン・クロロックとエリカは、ある日、住宅街で少年に助けを求められる。少年に事情を聴くと祖父が大暴れしているというが……。表題作他2編を収録。
この巻のあらすじ
観劇に出かけた吸血鬼クロロックと娘のエリカ。クロロックはある若手女優に目を留めるが、同時に劇団の大御所女優も自身の当たり役を彼女に継がせることを宣言。稽古に励む彼女に怪しい影が迫る…!?
この巻のあらすじ
正当派吸血鬼の父・クロロックの海外出張について、ドイツにやってきたエリカ。 年下の義母・涼子に、クロロックのお目付役をするよう言い含められたのだ。 二人は、取引先の工房で、美しい日本人の修道女アンヌ・マリーと出逢う。 日本語がほとんど通じないドイツの田舎町に、なぜ日本人の修道女が? しかも、彼女は数年前にある騒動を受けて姿を消した元有名女優で…!?
表題作『吸血鬼に鐘は鳴る』のほか、 『吸血鬼とバラ色のドレス』『吸血鬼は鏡の中に』の2編を収録。
この巻のあらすじ
両親とともに森の中に建つ新居に引っ越してきた、中学生のめぐみ。 喜びもつかの間、新居にある違和感を感じるようになっていた。 昔、家庭教師をしてくれていたエリカに不安な心中を告白するめぐみ……。 「幸せ」の象徴だったはずの新居に隠された秘密とは? 表題作ほか二篇を収録。 吸血鬼はお年ごろ最新作!
この巻のあらすじ
合唱コンサートの帰り、見知らぬ女性に『リュドミラ様』と呼び掛けられたエリカたち。 コーラスグループのピアノ奏者でエリカの友人・関谷しおりと、『リュドミラ』が瓜ふたつだというのだ。 帰宅したしおりから話を聞いた母・美穂子は何か知っているような様子だが、詳しくは語ろうとしない。 その矢先、美穂子が古美術品の取引で詐欺に遭ってしまう。 日本とトランシルヴァニアを繋げる、幻の秘宝〈マキシミリアン大公の十字架〉とは!? 詐欺事件の真相、そして十字架と『悪霊祓い』の伝説を確かめるため、しおり母娘とクロロック父娘は東欧へ飛ぶ! 表題作ほか、休日ショッピングに出かけたクロロック一家、デパートで凶悪殺人犯の待ち合わせに遭遇!? 『吸血鬼と悪夢の休日』、温泉地に向かう電車に駆け込んできたのは、クロロックと駆け落ちする女性!? 『吸血鬼の道行日記』の二編を収録。
この巻のあらすじ
ある朝。町から町を渡り歩くサーカス団から、ライオンが脱走した!? ひとたび騒ぎになれば、大事なライオンが射殺されてしまう。団員たちは秘密裏に捜索を始めるが……。一方、ぐっすり眠っていたエリカを一本の電話が叩き起こした。相手はエリカの家庭教師バイト先の父親で、「あんたのせいで娘が家出したから探せ」と怒鳴りつけ!? 表題作ほか、訪れた温泉地で豪雨に見舞われ……どうする、吸血鬼父娘?(「吸血鬼に雨が降る」)、「走るのが大嫌い」というマラソン選手・アンナの身体の異変に気付いたクロロックだが……(「不屈の吸血鬼」)2編を収録。吸血鬼はお年ごろシリーズ、待望の最新作!
この巻のあらすじ
ドイツでの仕事ついでに、ロマンチック街道を観光中のクロロック一行。〈白鳥の城〉として名高くも未完成の美しい城・ノイシュバンシュタイン城を訪れたところ、日本からの修学旅行生3人に出会い、引率の教師の頼みで彼女たちと同行することに。しかし少女たちは、絢爛豪華な城内で忽然と姿を消し……? 城内に「普通でない空気」を感じたクロロックとエリカが、調査に乗り出す! 表題作ほか、ダム湖に沈むのを免れたはずの村人が集団失踪!? 「吸血鬼と家出娘のランチタイム」、時代劇の撮影現場で模造刀が真剣にすり替えられ……「吸血鬼と仇討志願」の2編を収録。
この巻のあらすじ
新作映画「吸血鬼vs狼男」のプレミアに招待されたクロロックとエリカ一行。だが、映画関係者の打ち上げパーティーの最中、主演女優が倒れる事件が起こる。その首筋に傷があることに気づいたクロロックは、彼女の首に噛みついて──相次ぐ不可解な事件のカギを握るのは、映画の中で悪の吸血鬼を退けた黒猫!? 表題作ほか、廃校になった女子高の取り壊し工事中、校舎の壁の中から女生徒の死体が見つかり!?「夕陽に立つ吸血鬼」、フランス革命の最中、マリー・アントワネットの身代わりの少女とその従者が逃亡の末、辿り着いたのは現代日本!?「吸血鬼と逃げた悪魔」の2編を収録。大人気ロングランシリーズ『吸血鬼はお年ごろ』、待望の最新作!
すべての巻を見る(全11巻)
この巻のあらすじ
【赤川次郎の人気ロングセラーミステリー!】
ーーペンこそが我々の最大の武器だ。
結婚したての新聞記者・草間京平は、ある夜に酔い潰れて見た夢の中で、首相が外務大臣を暗殺するよう指示しているところに遭遇してしまう。どうやらその暗殺計画は、次の日曜日に開催予定の世界外相会議で実行されるらしく…? 平和な日本を守るため、正義の吸血鬼・クロロックと新婚ほやほや新聞記者が最強タッグを組む! 表題作ほか、大人の恋をめぐって〈呪いのわら人形〉の不幸が次々と起こる「吸血鬼と静かな隣人」、心臓が奪われる不思議な連続事件を追った「吸血鬼と真夜中の散歩者」の2編を収録。
WEB連載を文庫化した「吸血鬼はお年ごろ」シリーズ!
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