カウス=ルー大陸を舞台に、界座領公女・透緒呼と空牙衆の九鷹を中心とする物語です。太陽神や女神、魔物<陽使>、人形王ザカードなどが関わる中で、王都や城、地下牢、村、島をまたいで対立と探索が進みます。透緒呼は自分の出自や役割に揺れながら、九鷹や蒼主、矢禅らと行動を共にし、各地で起こる襲撃や追跡、約束、封じられた力の問題に向き合います。シリーズ全体では、人物関係と陣営の対立を軸に、大陸規模の政治・神話・戦闘が連なっていきます。『女神の輪郭』前後編を含むまとまりもあります。※あとがきは収録されていません。

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  • AI分析(あらすじ)

    - 神話設定のある大陸ファンタジーを読みたい人 - 複数人物の関係と陣営対立がある物語を探している人 - 太陽神、女神、魔物、人形などの要素に関心がある人

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • カウス=ルー側の人物たちの掛け合いが印象に残り、特定キャラ同士のやりとりを楽しむ読み方ができる。
  • 主従関係や人間関係のねじれ、決別や共犯といった関係性の変化が物語の軸として受け止められている。
  • 章や篇の切り替わりで一気に動く展開、怒濤の流れ、波乱の立ち上がりが読みどころとして挙がっている。
  • イラストやあとがきなど、本文以外の要素に触れている感想もある。
  • 再読しても雰囲気や人物の若さ、和やかさを楽しめる。

こんな人におすすめ

  • キャラ同士の会話や関係性の変化を重視して読む人。
  • じわじわ進むより、途中で大きく話が動く構成が好きな人。
  • シリーズ内の篇ごとの空気の変化や再読の味わいを楽しみたい人。
  • 多少の癖や大人げなさも含めて人物像を面白がれる人。
  • 物語の細かな説明より、勢いと空気感で読める作品を探している人。

人を選ぶポイント

  • 能力や設定の説明がつかみにくく、描写不足に感じやすい。
  • 物語の導入で疑問が先に立ち、入り込みづらい場面がある。
  • キャラに愛着を持てないと、その先を追う動機が弱くなりやすい。
  • 戦闘描写や派手なアクションを期待すると物足りなさが出やすい。
  • 一部の展開や人物の行動は、うだうだして見えることがある。

テンポ・読後感

  • 序盤は説明よりも状況の断片が先に来て、つかみづらい印象がある。
  • 中盤以降は関係の変化や出来事の連続で、怒濤に進む手触りが強い。
  • 全体の空気は、和やかさと不穏さが同居している。
  • 登場人物の感情が壊れたり揺れたりして、落ち着かない緊張感がある。
  • 節目ごとに「ここで終わるのか」と感じる切れ方が目立つ。

キャラクターへの評価

  • 獅伊菜は流されやすさやずるさ、心変わりの多さが目立つ。
  • 蒼主は支えを失って不安定になっていく印象で見られている。
  • 骸は強い個性や変態っぽさで記憶に残りやすい。
  • 三日月様と腹心は大人げなさも含めて好まれている。
  • オンディーセンと九鷹のやりとり、あの人の帰還など、特定の組み合わせや再登場が印象点になっている。

巻一覧

カウス=ルー大陸史・空の牙 誘いの刻
1992年8月 ISBN 4086116707
この巻のあらすじ

世界カウス=ルーの界座領公女・透緒呼は、その民の証である叉幻月の<銀聖色>を持たない。空牙の日に生まれた透緒呼は黒髪に紫の瞳……。そのためか、母大陸から離れた小島・偃月島での暮らしも長い。ある時、透緒呼は、叔父・蒼主の治める清和月宮に呼び出される。そこには招待状が届いていた。それは、魔物<陽使>に占領された八騎城からのもの。なぜか透緒呼を誘う招待状だった。 ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 太陽のエセラ
1992年10月 ISBN 4086116928
この巻のあらすじ

カウス=ルー大陸の南西部にある彩女大公領の王都・清和月の王宮に、隣接する自由民自治領・唐木から精霊の急便が届いた。唐木で突発的に異次元が開いて、その反動の爆風で木端微塵になりそうだ。今は空間閉鎖でなんとか防いでいるが、彩女から援軍を送ってほしい、という依頼だ。国王・蒼主の命令で、九鷹は透緒呼を連れ、彼の持つ特殊能力・空間移動によって、唐木へ降り立った……。 ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 祭りの灯
1993年1月 ISBN 4086117193
この巻のあらすじ

カウス=ルーに夏が訪れる。それは祭りの日のはじまりだ。浮き立つ王都の中で、だが、真梛の心はなぜか重い。そんな彼女の前に突然、透緒呼によく似た少年が現れた。トゥザーシャとなのるその少年にひとめで惹かれる真梛。だが、彼は、<人形王>ザカードが送りこんだ<陽使人形>であった! 許されるはずもないその恋は、蒼主と矢禅の手により、一度は砕け散ったかに見えたのだが…。 ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 嵐が姫 幽幻篇
1993年4月 ISBN 408611738X
この巻のあらすじ

年に一度の『央夏満月』を祝う<央夏月至祭>に向けて慌ただしいカウス=ルー。さまざまな公式行事に追われる透緒呼は、数日前から原因不明のまま体調を崩していた。一方で、清和月の王宮内に<陽使>が潜んでいるという噂が流れはじめ、やがて、透緒呼の前にも<陽使人形>の影がちらつきはじめる。はたしてこれはザカードの仕掛けた罠なのか? また、透緒呼の出生をめぐる謎の行方は? ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 嵐が姫 風雷篇
1993年7月 ISBN 4086117606
この巻のあらすじ

<陽使人形>に追われ、清和月の下町に逃げ込んだ透緒呼。そこに住む少年・速刀にいったんは助けられたものの、ザカードの追及は厳しく、ついに透緒呼はザカードの手に堕ちる。九鷹はザカードの攻撃に手酷いダメージを受け、また、矢禅は体に変調をきたして蒼主のもとを離れることを決意するなど、空牙衆の足並みはそろわない。その頃透緒呼は、ザカードから父の名乗りを受けていた……。 ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 忘我の焔
1994年1月 ISBN 4086118114
この巻のあらすじ

行方不明となった矢禅の代わりに官僚となった獅伊菜の下に、彩女から急便が来た。彩女大公・貴里我が暗殺され、直系の孫である獅伊菜がその後継者となることが決まったというのだ。一方、シャーンの王城の地下室では長い間眠りについていた少女・フォリールを一人の少年が目覚めさせ、女王ハーラのために戦え、と命じた。果たしてこの少年は何者か? そして、透緒呼と九鷹の運命は……!? ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 今日命の螺旋
1994年4月 ISBN 408611836X
この巻のあらすじ

太陽神の力により視力を回復したものの、透緒呼の姿だけが目に映らなくなった九鷹。だが、事情を知らない透緒呼は、九鷹の態度の不自然さに戸惑いを募らせてゆく。そんな折、透緒呼たちの滞在する村に、真梛の姿をした陽使が現れ、続けて村が襲撃された。はたして真梛は無事なのか? 透緒呼たちはセラ=ニアを脱出することができるのか? そして不気味な企みをすすめる四狼の真の目的は? ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 かさねの鉢植
1994年7月 ISBN 408611867X
この巻のあらすじ

自らの意思に反して彩女大公の座についた獅伊菜。だが、昔からの重臣をささいな失敗で投獄したり、素性の知れぬ娘をいきなり妻に迎えると宣言するなど、その言動は次第に常軌を逸していく。不穏な気配を感じた蒼主は獅伊菜を諫めに向かい、矢禅もまた姿を現した。一方、セラ=ニアでは、透緒呼と九鷹が合流を果たし、互いのこれまでの誤解をときほぐしたものの、再び四狼の執拗な攻撃が…。※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 女神の輪郭 前編
1994年10月 ISBN 4086118971
この巻のあらすじ

フォリールを利用してついにハーラを暗殺した四狼。目的を達した放心状態からか、酒びたりの日々を送る四狼を横目に、透緒呼はなんとか姉の真梛を見つけ異次元を脱出、カジスの村に帰りつく。だが、真梛の記憶は戻らない上、奇妙な発火現象が村を襲い、決戦への緊張は高まってゆく。一方、カウス=ルーでは、蒼主の諫言さえ無視してますます暴君と化してゆく獅伊菜に対し、暴動が発生し…。※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 女神の輪郭 後編
1994年11月 ISBN 4086140098
この巻のあらすじ

オンディーセン――セラ=ニアを司どる太陽の女神。その命の刻限は確実に迫っていた。それまでに女神との約束を果たさなければ、九鷹の瞳は永遠に闇に閉ざされてしまう。だが、九鷹が討つべき<陽使>側の陣営では、四狼に倒されたはずのハーラが異様な復活を遂げ、ザカードもふたたび透緒呼への魔手を伸ばそうとしていた。そして追い詰められた九鷹と透緒呼には、さらなる罠がしかけられ…。※あとがきは収録されていません。

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カウス=ルー大陸史・空の牙 影ろうの庭
1995年5月 ISBN 4086140691
この巻のあらすじ

<風来視>によって透緒呼、真梛の帰還が近いことを知った界座公子・晶雲。姉たちを利用しようとする父・皐闍の思惑に気づいた晶雲は、自ら絶縁を宣言するのだった。一方、唐木に現れた<空牙衆>は透緒呼と真梛に出ていた帰還命令によって、界座へと向かった。そこで透緒呼たちが聞かされたのは、「わたしは界座の大公位から退く。後を継ぐのは、おまえだ――透緒呼」という皐闍の言葉だった。※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 聖女の卵
1995年8月 ISBN 4086141000
この巻のあらすじ

透緒呼と九鷹が獅伊菜の城の地下牢に放り込まれて幾日かが経っていた。「清和月に戻れ」と説得する九鷹だが、透緒呼は帰還を拒否していた。もう戻りようのないところまで来ている獅伊菜を放っておけないのだ。地下牢におりてきた破斬公子・骸の傍若無人な振る舞いに、透緒呼の怒りが爆発する。その時、骸の手の一振りで、透緒呼を切り裂こうとする風が、鎌のように曲がって叩きつけてきた! ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 夢眩の鏡
1995年11月 ISBN 4086141299
この巻のあらすじ

「わたしの正妃になってくれますね、紫万」獅伊菜が、紫万に告げた。紫万は、自分が彩女大公家最後の王妃になる時が来たことを知るのだった。一方、透緒呼の寝室に忍び込んだ九鷹は、眠っている透緒呼の様子がおかしいのに気づく。透緒呼を気づかいながら九鷹が彩女城に移動しようとした時、突然次元が歪み、力が九鷹を襲った。空間転移を行う牙剣山脈の<大扉>が大爆発を起こしたのだ! ※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 華烙の群れ
1996年6月 ISBN 408614199X
この巻のあらすじ

清和月が雪化粧した昼、仮後宮の透緒呼の部屋を亜羅写が訪ねた。「――オレに、武術を教えてくれないか」エセラを失ってしまえば自分は<空牙衆>であることさえできなくなる。亜羅写は九鷹と自分を較べて、あせりと不安が募っているのだ。すぐさま亜羅写と剣の稽古を始めた透緒呼だったが、立ち合った矢禅は透緒呼のなかに不穏な気配があることに気づくのだった。※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 蘭の血脈 天青篇
1996年12月 ISBN 4086142619
この巻のあらすじ

ザカードの城に連れていかれた透緒呼は、吹きこまれたジアフの<息>によって人への憎しみと殺戮への衝動を募らせていった。「そなたはわたしのものになる。身も、こころも……」そう透緒呼に告げるザカード。ジアフの<息>は、九鷹の体にも注ぎ込まれていた。黒い蛇と化した<息>は憎むたび、怒るたびに急速に九鷹を蝕んでいく。ザカードは九鷹を次の器にしようとしているのだ。※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 蘭の血脈 地猩篇
1997年2月 ISBN 4086142821
この巻のあらすじ

真梛が蒼主、亜羅写と朝食を取っている場所に、血まみれの矢禅が転がり込んできた。ザカードの虜となった透緒呼に刺された矢禅は蒼主に「透緒呼はあなたに牙を剥きます」と告げるのだった。一方≪邪殺眼≫で矢禅の腕を傷つけたことに苦しむ亜羅写は、獅伊菜から渡された薬を使った。ひどい目脂に塞がれて次第に視力を失っていく亜羅写を見て、真梛は獅伊菜の薬に疑念を抱き始めるが……。※あとがきは収録されていません。

カウス=ルー大陸史・空の牙 蘭の血脈 紫浄篇
1997年4月 ISBN 4086143062
この巻のあらすじ

ザクーシャにさせないために透緒呼を刺し、自らもザカードに体を貫かれた九鷹。しかし二人は絶命することはなかった。「どうして私を殺したの?」と九鷹に問い掛ける透緒呼。ザカードのもとに戻った透緒呼は、九鷹の背中を這いずる黒い蛇の存在を知らされる。ザカードは九鷹の体を器として、カウス=ルーに進攻しようとしていた。『カウス=ルー大陸史・空の牙』完結編! ※あとがきは収録されていません。

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