『クロス 月影の譜』は、従姉妹の真弥が姿を消したあとに届いた一通の招待状を起点に、吸血鬼と人間のあいだにある因縁を追う物語。飛鳥は、真弥と吸血鬼ハーディ・モンフォールの結婚式へ誘われたことで、過去に英国の古城で出会った出来事と向き合い、香港の吸血鬼退治人レイ・シェパードを訪ねる。そこで飛鳥は、自分が吸血鬼を殺せる『フワル』だと知る。真弥の行方、ハーディとの関係、レイとの接点が並び、古城と香港をまたいで物語が進む。過去の記憶と現在の行動が交互に示され、飛鳥自身の力の意味も少しずつ浮かび上がる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 吸血鬼、ダムピール、フワルの関係が軸になり、設定の組み合わせが目を引く。
- 吸血鬼貴族まわりの人間関係や身内のしがらみが読みどころになっている。
- 現代要素と吸血鬼要素が同居する雰囲気が好評。
- 毛利作品らしい安定感があり、安心して読める。
こんな人におすすめ
- 吸血鬼ものやダークファンタジー寄りの設定が好きな人。
- キャラクター同士の関係性や家同士のゴタゴタを楽しみたい人。
- 1冊でまとまる読み切り形式を好む人。
- 雰囲気重視で、世界観の空気感を味わいたい人。
人を選ぶポイント
- 終盤がやや急ぎ足で、説明が流れた印象を持たれやすい。
- 主要人物の周辺事情をもう少し掘り下げてほしかった。
- 物語の続きやその後の展開を知りたくなる構成で、単巻完結に物足りなさが残る。
- かなり前の刊行作として読まれており、シリーズの続編待ちの文脈で語られやすい。
テンポ・読後感
- 全体は読みやすく、雰囲気で引っ張るタイプ。
- 中盤までは世界観と関係性を楽しめるが、終盤は展開が速め。
- しっとりした空気と吸血鬼ものらしい独特のムードがある。
- 物語の密度よりも、設定と余韻を味わう印象が強い。
キャラクターへの評価
- レイ、シン、飛鳥の三者関係が気になる構図になっている。
- 吸血鬼側の貴族社会の面倒さが人物関係に出ている。
- 飛鳥まわりの事情や周辺人物の動きに関心が集まっている。
- キャラクターの先の展開を見たくなる余白が残る。
巻一覧
クロス 月影の譜
この巻のあらすじ
従姉妹の真弥が蒸発してから1年。飛鳥のもとに1通の手紙が届く。それは真弥とハーディ・モンフォールという男の結婚式への招待状だった。ハーディは飛鳥と真弥が12歳の時、イギリスの古城で出会い、1年前には飛鳥を殺そうとした吸血鬼だった。飛鳥は真弥を取り戻す決心をし、香港に住む吸血鬼退治人・レイ・シェパードを訪ねる。レイは飛鳥が吸血鬼を殺す能力を持つ『フワル』だということに気が付いて!?
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