『腕を失くした璃々栖』は、明治三十六年の神戸外国人居留地を起点に、悪魔祓師の神童・皆無と、「七つの大罪」に名を連ねる大悪魔の少女・璃々栖が、第二の心臓と悪魔の力を介して一蓮托生になる退魔伝奇シリーズ。舞台は軍の任務が絡む神戸から、物理界、霊界、魔界、旧・阿栖魔台王国へと広がり、二人は毘比白や十二聖人、国家情勢に翻弄されながら進む。物語は身体の欠損と契約を起点に、覇道、凱旋、大印章、移動城塞といった要素をつないで展開し、同じ命を共有した二人の行動範囲が徐々に拡張されていく。

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  • AI分析(あらすじ)

    明治期の退魔もの、悪魔との契約関係、霊界・魔界をまたぐ旅路を追う物語が気になる人

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作品の魅力

  • 明治日本の神戸を舞台にした、悪魔祓いと悪魔の少女が組む伝奇バトルが新鮮。
  • 漢字や当て字を多用した濃い文体、厨二心をくすぐる言い回しが強い個性になっている。
  • ボーイ・ミーツ・ガール、おねショタ、バディものの要素が重なり、関係性の変化を楽しめる。
  • 史実や軍事、異能、ロボット要素まで詰め込んだ情報量の多さが作品の熱量につながっている。
  • 終盤の逆転や伏線回収、窮地からの盛り返しが印象に残る構成。

こんな人におすすめ

  • 濃い設定や独特の文体を味わいたい人。
  • おねショタ、ボーイ・ミーツ・ガール、伝奇アクションが好きな人。
  • 明治・大正風のレトロな空気感や軍服、悪魔祓いものに惹かれる人。
  • 文章量の多さや専門用語の密度を苦にしない人。
  • ひたすら王道ではなく、尖った新人賞作品を求める人。

人を選ぶポイント

  • 漢字、当て字、専門用語が多く、序盤はかなり読みづらい。
  • 情報量が多く、展開や設定が重く感じやすい。
  • 作品の趣味が前面に出ていて、好みが合わないと刺さりにくい。
  • 主要人物の関係性やラブコメ要素が強めで、そこに興味がないと入りにくい。
  • 巻の尺に対して詰め込み感があり、散漫に感じる場面がある。

テンポ・読後感

  • 序盤は説明と世界観の密度が高く、読み進めるのに体力がいる。
  • 中盤以降は一気に加速し、窮地の連続で緊張感が続く。
  • 終盤は王道の熱さと外連味が強く、勢いで押し切る読後感。
  • 重厚で濃密だが、ノリはかなりパワフルでテンション高め。
  • 退廃感、浪漫、ラブコメ、バトルが混ざったカオスな手触り。

キャラクターへの評価

  • 皆無は若さと軍人らしさが同居し、追い込まれるほど存在感が増す。
  • 璃々栖は美しく気高い一方で、弱さや優しさも見えるギャップが魅力。
  • 二人の関係は主従だけでなく、相互に救い合う恋愛感情へ寄っていく。
  • 脇役も個性が強く、もっと掘り下げてほしいと感じさせる。
  • 主人公側より周囲の大人や先代の動きが目立つ場面もある。

巻一覧

腕を失くした璃々栖 〜明治悪魔祓師異譚〜
2022年12月 ISBN 9784041132029
この巻のあらすじ

◇明治三十六年十一月一日/神戸外国人居留地 悪魔祓師の神童・皆無は、軍の任務中に心臓を貫かれ致命傷を負った。死にゆくなか、どこからか心地よい声が響く。

「人の子よ、そなたに第二の心臓を呉れてやろう。その代わりーー予と煉獄の先の覇道へ、ともに征こうぞ」 現れたのは、天使とすら見紛う少女・璃々栖。「七つの大罪」に名を連ねる悪魔でーーそして、彼女には腕が無かった。 悪魔の力と引換えに、璃々栖と一蓮托生の命となった皆無。二人の旅路の果ては、煉獄での終焉か、未来を掴む覇道かーー

明治悪魔祓師異譚『腕を失くした璃々栖』、ここに開幕す。

腕を失くした璃々栖 弐 ~明治悪魔祓師異譚~
2023年6月 ISBN 9784041137307
この巻のあらすじ

仇敵たる毘比白を神戸から退け、右腕を取り戻した璃々栖。そして、皆無は魔王化を経て、大印章の力に目醒めた。 次なる覇道への一歩、阿栖魔台移動城塞の起動の鍵を求め、十二聖人がひとり神威中将と共に、魔界へと臨むーー。 「皆無、征くぞ。予の祖国まで凱旋じゃァ」 物理界と霊界を跨ぎ、旧・阿栖魔台王国へと向かう璃々栖らに、やにわに毘比白の魔の手の影が差す。暗雲立ちこめる出立と時を同じくして、日本國を取り巻く情勢もうねりをあげーー悪魔祓師と大悪魔、二人の旅路は新たなる局面へ。 明治悪魔祓師異譚『腕を失くした璃々栖』、第弐幕。

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