日露戦争の旅順攻囲戦で瀕死の重傷を負った東北出身のマタギ、雨竜権左衛門こと「熊撃権左」が、魔獣の棲む異世界で目を覚ます物語。助けてくれた少女リュチカの村に世話になった権左は、恩を返すために異郷の山野で獣を狩り、村を脅かす怪物熊にも向き合う。戦場で培った胆力と猟の技術を軸に、軍人としての過去と異世界の山村での暮らしが重なる。三十年式歩兵銃を手に、山の獣と向き合う狩りの場面が中心で、日露戦争の兵士像と異世界の魔獣狩りが同じ人物に重ねられる。物語は、負傷した兵士が異世界の自然に受け入れられ、狩猟を通じて村の一員として立ち位置を得ていく流れで進む。戦争、山岳猟、魔獣退治が一本の線で結ばれ、主人公の義理と実用の感覚が行動原理になる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 日露戦争帰りのマタギが異世界で生き抜く設定がわかりやすく、導入から引き込まれる。
- マタギの知識や狩猟の作法、山の描写が新鮮で読みどころになっている。
- 熊の魔獣との戦闘が迫力あり、血生臭さと爽快感の両方がある。
- 硬派で渋い空気の中に、ケモ耳少女やエルフ娘との軽いラブコメ要素が混ざる。
- 挿絵やキャラクターの見せ方が作品の雰囲気に合っている。
こんな人におすすめ
- まっすぐな主人公像や男らしい活躍を気持ちよく読みたい人。
- 異世界転移ものでも、戦闘やサバイバル寄りの渋い作風が好きな人。
- マタギ、狩猟、山の知識などの豆知識を楽しみたい人。
- 可愛いヒロインや獣耳キャラも欲しいが、甘すぎない作品を求める人。
人を選ぶポイント
- 転移ものとしては定番の入り方なので、意外性重視だと物足りない。
- ヒロインの好意の進み方が早めに感じられる部分がある。
- 全体に血生臭い場面や緊張感があり、ほのぼの一辺倒ではない。
- 物語の続きが気になる形で終わるため、単巻で完結感を求めると気になる。
テンポ・読後感
- 展開はわかりやすく、テンポよく一気読みしやすい。
- 爽快感が強く、主人公の行動に勢いがある。
- 雰囲気は硬派で渋めだが、要所で可愛さや軽さも入る。
- 戦闘シーンは迫力があり、全体に血の匂いを感じる重さがある。
キャラクターへの評価
- 権左は男らしさが際立ち、頼もしさとまっすぐさが印象的。
- リュチカは献身的でかわいく、銀髪のケモ耳ヒロインとして好評。
- アリエルは権左に特別な感情を向ける立ち位置が目を引く。
- ロボ爺は脇を固める存在として印象が良く、場のバランスを支えている。
- コボルドの子どもたちなど、小さな存在の描写も好感を持たれている。
巻一覧
この巻のあらすじ
マタギの矜持、いざ。
日露戦争の時代。二〇三高地、旅順攻囲戦の真っ只中にその男はいた。東北出身のマタギ、雨竜権左衛門。またの名を「熊撃権左」。山々で獣たちと命のやりとりを続けてきた彼にとっては、戦場など恐れる場所ではない。鬼神のごとき働きを見せる権左だったが、敵の攻撃から上官を庇ったことで瀕死の重傷を負ってしまう。
もはやこれまで、と悟った権左。しかし、目を覚ますとそこは魔獣たちが棲息する異世界の地だった。朦朧とする意識の中、異形の魔物に襲われている少女、リュチカを助けたことで家に招かれ、瀕死の重傷だった権左は手厚い世話を受けることになる。
義に厚い権左は、受けた恩を返すため、異郷の山野で獣たちを狩ることを決める。異世界にあっても、彼のマタギとしての腕は一級で、権左は自然とリュチカたちの暮らす村に溶け込んでいった。
そんな平和な日々の中、ある報せがもたらされる。それは化け物という形容すら生ぬるい怪物熊が、付近の村々を襲っているという内容だった。権左はマタギとして、そして恩人たちを守るため、三十年式歩兵銃片手に魂を燃やす。
狩り、喰らい、戦い、吼えろ! 生命滾らす異世界狩猟ファンタジー堂々開幕!!
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