《世界同時深緑化》で地表を失った世界で、人類は天地を貫く《生命樹》に寄生し、樹層都市で暮らしている。そこで全人類に課されているのが、残り72時間で尽きる《デッドタイム》だ。命の残量を72時間まで戻す手段は、罪獣を倒して骸に生る禁断の果実を口にすることだけで、罪匣を操る罪獣狩りがその役目を担う。罪獣狩りの如月キサキは、妹ユイハと相棒ロウナとともに領域へ踏み込み、命の残量が無限の少女と出会う。その遭遇をきっかけに、延命の仕組みそのものと人類の生存条件をめぐる陰謀が動き始める。樹層都市、生命樹、罪獣、罪匣が結びついた世界で、限られた時間を前提にした戦闘と生存の構図が展開する。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 生命樹に寄生する樹層都市、72時間の寿命、リンゴで延命する仕組みなど、舞台設定の発想が強い。
- 罪獣狩りや禁域、階層社会など、世界のルールを掘り下げる要素が多く、設定読みの楽しさがある。
- 如月キサキ、妹ユイハ、記憶喪失の少女マリアを軸に、関係性の組み立てが見どころになっている。
- 静かな立ち上がりから複数の要素がつながっていく構成で、先の展開を待ちたくなる土台はある。
- 暗めの世界観や荒廃感、そこに差し込まれる日常会話の緩さが合う人には刺さりやすい。
こんな人におすすめ
- 退廃した世界観やディストピア設定を重視して読む人。
- 王道寄りでも、兄妹関係やヒロイン配置を楽しめる人。
- バトル一辺倒より、世界の謎や仕組みを追う物語が好きな人。
- 1巻は導入と割り切って、続巻での伸びしろを見たい人。
- ぽんかん⑧のイラストやキャラの見た目から入る人。
人を選ぶポイント
- 1巻時点では展開が無難で、驚きや強い独自性は薄め。
- 世界観の大きさに対して、物語の盛り上がりがまだ追いついていない。
- 設定の説明が多く、読み味がややゲーム的・整理された印象になりやすい。
- 生活感や街の描写が現代寄りで、樹層都市の特殊さを感じにくい部分がある。
- 戦闘や見せ場の動きが控えめで、爽快感を求めると物足りない。
テンポ・読後感
- 序盤は状況説明と舞台説明が中心で、静かに立ち上がる。
- 暗い世界のわりに会話は軽めで、重苦しさを少し緩和している。
- 物語の方向性が見え始める段階で、まだ本格始動前の印象が強い。
- バトルより謎解きや関係性の整理に比重があり、テンポはじっくりめ。
- 先へ進むほど面白くなりそうな予感はあるが、1巻単体では控えめ。
キャラクターへの評価
- 如月キサキはお人好し寄りで、主人公としては素直で読みやすい。
- 妹ユイハはツンデレ気質や重さが目立ち、存在感が強い。
- マリアは無邪気さや安心感が評価され、見た目の印象も含めて好感を集めている。
- 兄妹の距離感や仲違いの背景が、物語の感情面の軸になっている。
- ヒロインの役割分担は見え始めているが、現時点ではユイハとマリアの印象が特に強い。
巻一覧
この巻のあらすじ
《世界同時深緑化》により滅びた世界。 天地を貫く《生命樹(セフィロト)》に寄生して生きる、人類に残された命の残量はーー72時間。
72時間の《デッドタイム》--これが地表遙か上空に生きる樹層都市の人間に定められた命の残量だ。 全人類に等しく課せられた絶命へのカウントダウンを断ち、72時間までリセットする唯一の方法ーーそれは《生命樹》から生まれる《罪獣(グリム)》を倒し、その骸に生る"禁断の果実"を口にすること。ただそれだけだった。 デッドタイムの急激な消費と引き換えに、特殊スキルを発動させるデバイス《罪匣》を操り、禁断の果実を収穫する者たち《罪獣狩り(グリムリーパー)》。その一人である如月キサキは、妹のユイハ、相棒のロウナと共に罪獣の領域へ踏み入る。そこで彼らが出会ったのは、命の残量が無限の少女でーー。 それは人類の悲願"72時間の呪いからの解放"を目指す、恐るべき陰謀の幕開けだった。
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