現代日本の若手サラリーマン・山井善治郎が、異世界カープァ王国へ召喚され、女王アウラの配偶者として王宮に入る物語です。舞台は恐竜が闊歩する亜熱帯の異世界で、王国の制度や貴族間の力関係、周辺国との外交が物語を動かします。中心人物は善治郎、アウラ、フレアで、善治郎の立場を軸に婚姻、王位継承、国交、航海、交易が絡み合います。シリーズ全体では、王宮内の調整から他国との交渉、遠方の王国や異界との接触へと扱う範囲が広がっていきます。後続巻では、双王国や北大陸との関係、異界への移動手段をめぐる話題も加わります。続編・外伝のまとまりは示されておらず、本編中心の構成です。善治郎の『瞬間移動』が外交や移動の要所として使われる点が、後半の展開に共通しています。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 異世界での婿入り生活を軸に、恋愛と政治交渉が同時進行する構成が読みどころ。
- 現代知識を異世界の制約下で活かす発想が、技術開発や制度づくりの面白さにつながっている。
- 宮廷内の会話、外交、権謀術数が丁寧で、派手さよりも積み上げ型の展開が楽しめる。
- アウラやフレアをはじめ、王族・側室まわりの関係性が巻を追うごとに動いていく。
- 生活感のある描写と、国家運営のスケール感が両立している。
こんな人におすすめ
- 恋愛よりも宮廷劇や国家運営のやり取りを楽しみたい人。
- 異世界転生ものでも、戦闘より内政・外交寄りを読みたい人。
- 現代知識の応用や技術史っぽい積み上げに興味がある人。
- じっくり進む関係性や、夫婦・側室まわりの空気感が好きな人。
- 軽いノリだけでなく、政治や制度の手触りも欲しい人。
人を選ぶポイント
- タイトルの印象よりも、ヒモ生活感はかなり薄くなる。
- アクションや大きな山場を期待すると、静かな展開に感じやすい。
- 政治・外交・制度の話が多く、会話や説明が長めになりやすい。
- 既刊を重ねるほど登場人物や国同士の関係が増えて、把握に少し手間がかかる。
- 恋愛の進展はあるが、甘さ一直線ではなく周辺事情に振り回されやすい。
テンポ・読後感
- 全体は落ち着いたテンポで、派手な戦闘より会話と交渉で進。
- 生活描写や制度設計の積み上げが多く、じわじわ面白さが増すタイプ。
- 章ごとに外交問題や身内の事情が重なり、静かながら忙しさはある。
- 夫婦関係や側室まわりは、空気の変化を楽しむ読み味。
- 硬派寄りだが、ところどころにユーモアや軽口が入って読みやすい。
キャラクターへの評価
- 善治郎は、受け身のヒモというより、状況判断と調整役が板についた人物として見られている。
- アウラは女王としての強さに加え、柔らかさや夫婦としての距離感が魅力として挙がっている。
- フレアは行動力があり、押しの強さや可愛さで印象に残りやすい。
- ルクレツィアは出番が増えるたびに、あざとさや存在感を期待されている。
- 王族や貴族の脇役も、分かりやすい野心家から癖のある人物まで印象に残りやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
山井善治郎は、現代日本を生きる若手サラリーマン。ある日の朝。善治郎は突然、恐竜が闊歩する亜熱帯の異世界ーカープァ王国に召喚されてしまう。召喚したのはカープァ王国女王、アウラ一世。善治郎を召喚した女王アウラは、善治郎に「自分と結婚して、こちらの世界で暮らして欲しい」と申し出る。理由は、善治郎が『百五十年前、異世界に愛の逃避行を図ったカープァ王族の末裔』だから。国内の貴族にも、王家の血を引く婚約者候補はいるのだが、彼等を婿に迎えれば、『男尊女卑』の毛色が強いカープァ王国では、女王と王配の間で権力闘争が起きる可能性が高い。そのため、善治郎に求められることは「できるだけ、何もやらないこと」…!?。「小説家になろう」総合ランキング第1位書籍化。
この巻のあらすじ
女王アウラのプロポーズを受けた山井善治郎が、異世界に来て、二ヶ月。結婚式以降、後宮で穏やかな日常を満喫していた善治郎であったが、長くは続かない。社交界デビュー、側妃問題、異世界の風土病の発病など、それまでの平穏のツケを払わされるかのように、頻発する諸問題。これまでとは一転して、慌ただしい日々を過ごす善治郎に、ある日、南大陸中央部の大国、シャロワ・ジルベール双王国から、極秘の書状が届く。その書状に記されていた驚愕の内容とは?女王アウラと善治郎の行く末は?「小説家になろう」ランキングNo.1作品の待望の第2巻。書籍でしか読めない新章、新たなエピソードも付いてドキドキ・ワクワクがさらにパワーアップ。
この巻のあらすじ
善治郎が女王アウラの元に婿入りしてから一年。王都では二人の間に生まれた王子の生誕を祝う大規模な祭りが繰り広げられていた。明るい知らせに、わき立つカープァ王国。しかし、そんな時、女王アウラの元に一つの不吉な知らせが届く。ガジール辺境伯領に、今年の塩が届いていないという。原因究明と事態の解決のため即座に指令を飛ばす、女王アウラ。一方、後宮では、善治郎が、暇を持て余しはじめていた。暇に飽かせて、石けんや蒸留酒の製造に取りかかる善治郎。完成までの道のりは遠いが、順調に進むもの作り。しかし、そんな善治郎をも巻き込む大事件が起こる。3巻も書籍でしか読めない新章、新たなエピソードを収録してグレードアップ。
この巻のあらすじ
ついにフランチェスコ王子とボナ王女が来訪する。朗らかに笑いながら、トラブルを連発するフランチェスコ王子と、その王子に代わって頭を下げて回る、生真面目で気弱なボナ王女。軽率な言動を連発するフランチェスコ王子に、善治郎は振り回されがち。そんな日々を過ごしている善治郎に、ある日、衝撃的な報告が入る。愛息、カルロス・善吉王子が発病。しかし、貴重な魔道具『治癒の秘石』の使用は認められない。そこに、フランチェスコ王子が「自分が持っている『治癒の秘石』をカルロス王子に使ってもよい」と提案してくる。そこでフランチェスコ王子の「血筋」が明らかになるー。
この巻のあらすじ
カープァ王国最大の港、ワレンティア港に突如現れた大型帆船。それは、北大陸ウップサーラ王国から予定外に流れ着いた船だった。ウップサーラ王国第一王女フレア・ウップサーラと名乗るその少女は、カープァ王国との国交を求める。王都を離れられない女王アウラに代役として、ワレンティアの街へ跳ぶ善治郎。一方、塩の街道では、プジョル将軍の指揮の下、大規模な山狩りが始まっていた。プジョル将軍の的確な指示の元、徐々に追いつめられていく群竜達。追いつめられた群竜達は、西の山へと逃げ込む。塩の街道の西側は、いくつかの山を挟んでワレンティアの街に続いている。ワレンティアでフレア姫一行と対面を果たす善治郎だったがー。
この巻のあらすじ
プジョル将軍は、女王アウラにガジール辺境伯家長女ルシンダ・ガジールとの結婚許可を申し出る。中央の有力貴族であるプジョルと、地方の大領主であるガジール辺境伯家の娘の婚姻は、本来ならば許可できないもの。しかし、女王アウラは、その婚姻を認める。結婚式会場はガジール辺境伯領。王都を離れられない女王アウラの名代として、善治郎がその式に参加することに。そんな中、王都にフレア姫一行が到着する。結婚式の話を聞いたフレア姫は、善治郎のパートナーとして、自分も式に出席したいと申し出る。つまりそれは、フレア姫から善治郎に向けた事実上の求婚ー。善治郎の答えは?そしてアウラとの夫婦関係は!?
この巻のあらすじ
結婚式に出席するため、ガジール辺境伯領へとやってきた善治郎とフレア姫。そこで待っていたのは、ガジール辺境伯家次女と名乗る少女ニルダだった。アウラからの事前情報では、ガジール辺境伯家の娘はルシンダー人のはず。警戒感を抱く善治郎。その数日後に問題が発生する。ナバラ王国使節団の騎士ライムンドが、誤って立ち入り禁止区域に足を踏み入れてしまう。その一件をきっかけに事は次第に大きくなっていく。事態の悪化を回避するために、善治郎が奮闘。解決への協力をフレア姫に要請する。そのことで心理的な距離が近づいたフレア姫は、善治郎に対するほのかな恋心を自覚するのだがー!?
この巻のあらすじ
ガジール辺境伯領から無事、王都に帰還を果たした善治郎を待っていたのは、妻アウラの『妊娠の可能性大』という吉報であった。妻アウラの第二子出産時に、治癒術士を連れてくるため、善治郎は今まで以上に『瞬間移動』の練習に励む。また、王都にやってきたガジール辺境伯とその娘ニルダは、改めて『名簿』にニルダの名前を登録し直す。その頃女王アウラの元には、後宮侍女の第二次募集用紙が到着。その中には、ニルダ・ガジールの名前もあった。ものづくりも順調に進み、ビー玉の製造計画もついにスタート。他にも方位磁針の開発、蒸留酒の量産も本格開始。そして、善治郎はついに『瞬間移動』の発動に成功するのだがー。
この巻のあらすじ
『瞬間移動』の魔法を会得し、双王国へやってきた善治郎を待っていたのは、ブルーノ王の退位宣言であった。善治郎はもちろん、双王国の貴族達にとっても寝耳に水の宣言に、騒然とする『紫卵宮』。末王子であるラルゴ王子を中心に、多くの貴族は、突然の王の退位に反対の姿勢を示す。そんなラルゴ王子達をブルーノ王は、尊き客人にいらぬ誤解をさせることになると諌める。また、双王国では、新たなる王は即位する際に、四人の公爵に『魔道具』を送り、四公から返礼の品をもらうことで、初めて王として認められるのだが…。善治郎は他国の王位継承に絡む権力争いに巻き込まれていくのだったー。
この巻のあらすじ
妊娠中の女王アウラに『治癒術士』を呼ぶため、再び双王国へ『瞬間移動』する善治郎。さらに、フレア姫も長期航行を補助する魔道具を求め、双王国へやってくる。双王国に到着した善治郎を最初に待っていたのは、フランチェスコ王子だった。カープァ王国で作製された『ビー玉』を渡され、驚愕するフランチェスコ王子。だが、同時にフランチェスコ王子も、ある構想を打ち明け、善治郎を驚愕させた。その後、聖白宮でのベネディクト法王との面談は問題なく終わり、約束通り『治癒術士』であるイザベッラ王女がカープァ王国に来ることが決定。数日後、フレア姫と一緒に善治郎は、魔道具購入の交渉に赴くのだが…。
すべての巻を見る(全17巻)
この巻のあらすじ
アウラはかねてから検討していた「宰相」と「元帥」の役職を置き、宰相にレガラド子爵フィデルを、そして元帥にプジョルを任命した。アウラの国務の負担が減ることは喜ばしくもあったが、それは同時に、望まない方向に国が進みかねない危険性も孕んでいた。さらに、双王国の対応から北大陸への懸念を抱いたアウラは、フレア姫に同行する形で、ウップサーラ王国を訪問して欲しいと善治郎に告げる。しかし、木造帆船で数ヶ月にも及ぶ危険な航海に出ることは、善治郎にとって受け入れがたい話。そこでアウラは、少しでも安全な航海にするために、なんと『瞬間移動』の魔道具を作ってもらおうと提案するのだった。
この巻のあらすじ
木造帆船での長く危険な航海の末、遂に『黄金の木の葉号』は北大陸に到着する。 フレア姫の判断で、一行は『教会』の影響が比較的弱いという、ポモージエ港へ停泊することとなった。 久しぶりの陸での生活に羽を伸ばしていると、 買い物に出かけていた侍女のマルグレーテが、路地裏で孤児の少年に声をかけられる。 なんでも、善治郎たちと同じ宿に泊まっている、ヤン司祭に言伝を頼みたいのだという。 「放っておいたら大変なことになる」という少年の言葉を聞いた善治郎は、 ヤン司祭に事の顛末を伝え、宿で共に話を聞くことになる。 そこで少年が口にしたのは、なんと「『騎士団』がこの国を攻めてくる」という内容だった。
この巻のあらすじ
長旅を終え、ついにフレア王女の祖国、ウップサーラ王国に到着した善治郎。 早速グスタフ王と謁見した善治郎は、 大陸間貿易と、両国友好の懸け橋としてフレア王女の側室入りを提案する。 しかし、第一王女の側室入りなど当然受けいれられるはずもなく、 その場に居合わせた人々から大きな反発を受ける。 中でもフレア王女の兄、エリク王子は善治郎に強い敵愾心を抱き、 『成人の証』も立てていない男に王女はやれない、と主張する。 フレア王女に婚姻を申し込むため、善治郎は『成人の証』を立てるべく、 雪の積もる冬の山に獲物を仕留めに向かうのだったーー。
この巻のあらすじ
善治郎と女王アウラは、ルクレツィアから双王国と『白の帝国』、そしてウトガルズの隠された歴史について知らされる。双王国は『白の帝国』の末裔であり、ウトガルズは古の巨人族の自治都市『ウートガルド』と密接な関係があると。看過できない情報に、女王アウラは一刻も早く、双王国のブルーノ先王との密議をこらす必要性を確信する。数日後、善治郎は双王国に『瞬間移動』する。表向きは鍛冶師ヴェルンドへの弟子入りを熱望するマルガリータ王女を迎えるためだが、本当の目的は、秘密裏にブルーノ先王をカープァ王宮に飛ばし、女王アウラとの極秘会談を成立させるためであった。
この巻のあらすじ
善治郎とユングヴィ王子は、神秘のヴェールに包まれた都市ウトガルズへと招かれた。氷原の中にある都市ウトガルズで二人を迎えたのは、ウトガルズの王とも言える代表のロック。ロック代表は善治郎に、一つの依頼をする。巨人族が住む異界『ウートガルザ』への移動手段を確保してほしい、と。交渉を重ねた末、善治郎は独断でその申し出を受け入れる。ウトガルズから帰国を果たしたユングヴィ王子は、父のグスタフ王に自分の第二夫人としてカープァ王国の女性を迎えるよう訴える。カープァ王国と善治郎の価値を認めたグスタフ王は、次期国王であるユングヴィ王子の側妃を南大陸のカープァ王国から迎えることを許可するのだがーーー。
この巻のあらすじ
善治郎の『瞬間移動』によって、秘密裏にカープァ王宮へと飛ばされたブルーノ先王。彼がアウラに語ることとは……!? 一方、アウラとフレアの面談時、話題に上がったのは、善治郎の新たな側室について……。 アウラはフレアに対して、双王国から側室をとることは確定事項だと伝えるがーー。
ヒモ夫が外交問題の鍵を握る【『白の帝国』の秘密篇】!!
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