共同統治を行う架空王国イルバスを舞台に、王女ベアトリス、王女アデール、王杖エスメ、長兄アルバート、末弟サミュエルらが、王位継承、政略結婚、辺境統治、友好国との関係、反王政組織「赤の王冠」の動きに向き合うシリーズ。王家の内部対立だけでなく、隣国カスティアやニカヤを含む外交と内政が連動し、複数の立場から国の行方が描かれる。各巻は王族や周辺人物を軸に、王宮、辺境、修道院、他国の宮廷へと視点を広げていく。姉妹の断絶、後継者教育、婚姻の選定、亡命者の帰還、幽閉からの脱出などが重なり、王家と周辺人物の関係が少しずつ組み替わっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 共同統治の王国を舞台に、兄妹や陣営の駆け引きが次々動く群像劇として読まれている。
- ベアトリス、アデール、サミュエル、エスメなど世代ごとの主役がそれぞれ違う魅力を持つ。
- 王族ものらしい政治劇に、恋愛、家族の確執、成長物語が重なって厚みがある。
- 廃墟や鍵、王杖といった設定が物語の転機に結びつき、シリーズ全体のつながりが強い。
- 祖母世代から孫世代までの流れを追うことで、長い時間軸の満足感がある。
こんな人におすすめ
- 王宮政治や継承争い、兄妹の力関係を楽しみたい人。
- 強気で有能なヒロインや、対等な関係を築く相手役が好きな人。
- シリーズを通して人物関係の変化を追うのが好きな人。
- 恋愛だけでなく、国の行方や陣営の動きも読みたい人。
- 先の巻の人物が別の巻で別の顔を見せる構成が好みの人。
人を選ぶポイント
- 巻ごとに雰囲気の差が大きく、軽快に読める巻と重く感じる巻がある。
- 終盤に急にシリアスさや悲劇性が強まる展開があり、受け止め方が分かれる。
- 視点移動が多い巻では、やや読みにくさを感じることがある。
- 共同統治の設定や悪役の扱いに、違和感を覚える読者もいる。
- 先の巻での印象が後の巻で変わるため、単巻完結の感覚では読みづらい。
テンポ・読後感
- 政変や移動、対立が多く、展開はかなり目まぐるしい。
- 会話の掛け合いが軽快で、コメディ寄りに読める巻もある。
- 一方で、苦境や不穏さが積み上がる巻では重さが強い。
- 先が気になって一気読みしやすいテンポ感がある。
- 大河ドラマ的な広がりと、巻ごとの温度差が同居している。
キャラクターへの評価
- ベアトリスは強かさとしなやかさが印象的で、役割に縛られず動く姿が好評。
- アデールは過酷な境遇の中で自我を取り戻していく過程が強く印象に残る。
- サミュエルは当初の印象より繊細で、王としての伸びしろを見せる存在として見られている。
- エスメはまっすぐで爽快、物語を動かす役回りとして存在感が大きい。
- アルバートやクローディア、ウィルは掛け合い込みで魅力が立ち、脇役も印象に残る。
巻一覧
この巻のあらすじ
国の命運を握るのは王女。激動のヒストリカルロマン! 王族による共同統治が行われる国イルバス。王女ベアトリスは王宮を離れ、北方の辺境リルベクで趣味の工業生産に明け暮れていた。 イルバスの統治者は現在、兄のアルバートとベアトリスの二人。二年後に弟サミュエルが成人し、三人統治体制となる。 尊大な兄アルバートと狡猾な弟サミュエルが常に対立し、間に挟まれたベアトリスは分裂を回避するためにあえて引きこもっていたのだ。 兄からの王宮出仕の要請をのらりくらりとかわし、側近のギャレットとともに時期を待つベアトリス。 だが周辺国の情勢が悪化し、ベアトリスはついに政治的決断を迫られる。 彼女の手には、賢帝と名高い祖母から受け継いだとある「切り札」が握られていた……。
この巻のあらすじ
革命により王政が倒れた国・イルバス。 処刑された前国王の遺した三姉妹の末王女アデールは、最北の辺境に建つ『廃墟の塔』に幽閉され、己や国の未来のことなど考えられず、ただ厳寒を耐え生き延びるのが精いっぱいの日々を送っていた。 そんなある朝、他国に亡命していたという姉王女ジルダから手紙が届く。 「イルバスを取り戻す気があるのならーー」。 そして姉の命を受け救いに来たという謎の青年、エタンとの出会い。 廃墟を逃れたアデールを巡り、様々な思惑が錯綜する。彼女と王国を待ち受ける運命とは!?
この巻のあらすじ
王政復古を果たしたベルトラム朝。だが女王ジルダと第二王女ミリアムの姉妹間の反目は、王宮全体を巻き込んだひずみとなり、新王政に影を落としはじめる。 姉たちの争いを止められない己の無力さや、政略結婚相手の幼馴染・グレンを思うように愛せないことに苦しむアデールだったが、常春の国・ニカヤで出逢った三人の国王兄弟たちや民との交流を通し、新たな可能性を見出していく。 隣国カスティアとの戦争の兆しに、否応なしに厳しさを増すイルバスの情勢。 アデールを愛するあまり、グレンは次第に常軌を逸した行動をとり始め……。 果たしてアデールとイルバスの未来は!?激動のクライマックス!
この巻のあらすじ
王位継承権を持つ三人のきょうだいによる『共同統治』が敷かれるイルバス。 末王子サミュエルが治める西部地域は貧しく、貧乏伯爵令嬢のエスメ・アシュレイルは食糧難を解決すべく、日々手を土に汚し畑仕事にいそしんでいた。 丹精込めて育てた芋が盗まれたのをきっかけに、領地の窮状を王子に訴えようと決意したエスメ。 頼りない双子の兄に代わり男装して王宮に出仕するが、当のサミュエルにまつわる噂は気難し屋だワガママだと、あまり芳しいものではなく……? ふたつの星が巡り逢うとき、王国に新たな風がもたらされる!
この巻のあらすじ
三人の兄姉弟による共同統治体制が敷かれる王国・イルバス。 きょうだいの中で最も優れた偉大な王であると自負する長兄アルバートだが、近頃は唯一懸念があったーー世継ぎ問題である。 中間子ベアトリス、末弟サミュエルが身を固めつつある中、アルバートも後れを取るまいと花嫁探しに乗り出すことに。 条件はただひとつ、「誰よりも子を産める丈夫な女」。だが、お眼鏡にかなう理想の女性は中々舞踏会には現れず……。 一方、山奥の修道院のシスター・クローディアは、太陽のもとに出られない金色の片眼を持ち、また人並外れた怪力のため年頃の娘ながら「隠者」と呼ばれるような暮らしをしていた。 ある雨の夜、予期せぬ邂逅を果たしたクローディアとアルバートの運命は? 更には謎の老人率いる組織「赤の王冠」の暗躍により、イルバス、ニカヤ、カスティアをも巻き込む大いなる陰謀が動き出そうとしていてーー!?
この巻のあらすじ
イルバス史上初、女性として王杖に就任したエスメ・アシュレイル。女が人を導くとは何たるかを学ぶため、友好国ニカヤで幼い王の後見人を務めている女王ベアトリスの元で修行することに。 だが政情不安の続くニカヤでは、「女王は幼王マノリトを操りニカヤを乗っ取ろうとしている」という噂が流れ、ベアトリスやイルバスへの不信感が日に日に膨らんでいた。 反政府勢力の陰に、歴史から消えたはずのイルバス王位継承者率いる謎の組織〈赤の王冠〉の存在を掴んだギャレット。 エスメは言葉を失ったマノリト王の心を溶かすべく奮闘するが…。 一方その頃、イルバス国内ではサミュエル、アルバート、それぞれの陣営に〈赤の王冠〉の魔の手が迫っていて!?
この巻のあらすじ
王冠を捨てた王女、カミラがイルバスに帰ってきた。ジュスト・バルバが率いる反王政組織「赤の王冠」に関与する国内外の人物に接触し、クーデターの首謀者を突き止めるべく独自に動き出す。一方、暗躍する「赤の王冠」によって三人の王は分断され、身動きが取れずにいた。アルバートは前線で行方不明、ベアトリスは同盟国のニカヤに留め置かれ、サミュエルは正体不明の毒物により高熱にうなされる状況の中、ニカヤで経験を積んだサミュエルの王杖・エスメもまたイルバスに帰還する。集結するイルバス王家と「赤の王冠」、ついに全面対決!「廃墟」シリーズ完結巻!
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