不思議な力を宿す器物『アンティーク』が存在する現代を舞台に、偽物ばかりを並べる付喪堂骨董店と、そこに持ち込まれる品々や人の事情を描くシリーズ。音を消す鏡、同じ姿を作る仮面、夢の中で会える香炉、運命に触れる指輪など、品ごとの性質が各話の出来事を形づくる。中心には無愛想な少女の咲と、普通の少年に見える刻也がいて、店で起こる事件と二人の関係が並行して進む。物語はやがて、二人の出会いの背景やアンティークをめぐる対立へ広がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- アンティークごとに趣向が変わり、短編でも単調になりにくい。
- 伏線や仕掛けが効いていて、読み進めるほどつながりが見えてくる。
- 咲と刻也のすれ違い気味のやりとりが作品の大きな魅力になっている。
- シリアス、ミステリ、アクション、ラブコメが巻ごとにほどよく混ざる。
- 物品にまつわる怪異や不穏さが、独特の読後感を残す。
こんな人におすすめ
- 短編連作で少しずつ全体像が見えてくる構成が好きな人。
- 不思議な道具や怪奇譚、設定のあるミステリを楽しみたい人。
- じれったい関係性や、咲と刻也の掛け合いを重視する人。
- シリアス寄りでも、最後に少し甘さや余韻が欲しい人。
- 物語のつながりや伏線回収を追うのが好きな人。
人を選ぶポイント
- 1話ごとの出来に差があり、巻によって当たり外れを感じやすい。
- 事件が重く、救いの薄い話や後味の苦い話が多い。
- 途中から設定や関係性の核心に寄るため、軽い日常ものを期待すると重い。
- キャラクター描写に物足りなさを感じる場面がある。
- 終盤はシリアス色が強く、ラブコメの比重は下がりやすい。
テンポ・読後感
- 短編ごとにテンポは変わるが、全体としては読みやすい。
- 静かな導入から不穏さが積み上がり、終盤で一気に動く構成が多い。
- しっとりした話と、戦闘や謎解きが前後して緩急がある。
- 4話目で雰囲気を和らげる巻が多く、重さを中和する役割がある。
- 読後はすっきりよりも、切なさや余韻が残りやすい。
キャラクターへの評価
- 咲は可愛い、めんどくさ可愛い、ミステリアスといった印象が並ぶ。
- 刻也は必死さや守ろうとする強さが目立ち、行動力のある主人公として見られている。
- 二人の距離感は近いのに噛み合わず、そのもどかしさが好評。
- 都和子は厳しさだけでなく、立場のつらさや優しさも受け取られている。
- 脇役や敵側は印象が薄い巻もあり、人物よりアンティーク中心で読まれやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
この世界には『アンティーク』と呼ばれる物がある。年代物の骨董品や古美術品のことではない。幸運を呼ぶ石、未来の姿が映る鏡など、不思議な力が宿った器物を指す。 世の中は広いもので、そんな怪しい物を扱う店があったりする。付喪堂骨董店~FAKE~。だが、名前の通り扱っているのはそれの偽物ばかり。無愛想な少女が不気味な品ばかり勧めるので閑古鳥が鳴いている胡散臭い店なのだ。でも、ごくまれに本物が舞い込んでくるから面白い。 では、そんな変わった品を手にしてしまった人たちのことを、これからお話ししよう。
この巻のあらすじ
今日も閑古鳥が鳴く、付喪堂骨董店。 ごくまれにやって来る客も、無愛想な少女のあやしい接客に回れ右をしてしまうのだ。 だが、奇妙な事件だけはほっといても舞い込んでくる。 不思議な力を宿した 『アンティーク』 を求める人たちは後を絶たないのだ。 映した世界の音を消し去ってしまう鏡 『明鏡』、被せるとまったく同じもう一人の自分が作れる仮面 『マスカレード』 などなど──。 あなたならこの不思議な品々をどう使いますか?
この巻のあらすじ
スレンダーな大人の美人と無表情な少女、そして、見た目は普通の少年。 付喪堂骨董店は、三人の大騒ぎで今日も賑やかです。 お客さんの声が聞こえないのはご愛嬌。 つまり、付喪堂は今日も暇でした。 お客さんは来ませんが、付喪堂には不思議な事件だけは舞い込んできます。 ちょっとそんな話をしましょうか。 最近、恋人を亡くした少女がいました。 そんな彼女は、夢の中でなら好きな人に会えるという、不思議な “香炉” を手に入れます。 あなたなら夢の中に逃げますか? それとも所詮は夢と割り切って、辛い現実を生きますか? 彼女の選択は── それはあなたが確かめてください。
この巻のあらすじ
不思議な力が宿った器物、アンティーク。 今日も贋物を掴まされた美人が嘆いています。 つまり付喪堂の店頭にまたガラクタが増えた訳です。 アンティークは人を選ぶのか、切にその存在を願っている者の手に渡ることがあるようです。 ある少年の話をしましょう。 幼馴染みの恋多き少女のキューピッド役をする少年がいました。 彼は運命の赤い糸を自由にできる指輪を手に入れたのです。 人の運命を握ってしまった少年はどうなるのでしょう? それは本来の出会いを捻じ曲げてしまうわけで……。 あなたならそれでも使いますか?
この巻のあらすじ
付喪堂に不釣合いに置かれたパソコン。先端科学の利器とは縁遠い無表情な少女はどう扱っていいかわからない様子です。わいわい騒ぐ様はのどかで平和そのものですが、それだけお店は暇なのでした。ですが、客と巡り合えなくても、アンティークとは巡り合えてしまうのが不思議なもの。 懸賞が当たった、テストのヤマが当たった。そんな思いもかけぬ幸運をもたらすというバングルがあるのです。ですが、その見返りが周りの人の不幸だとしたら……。周囲が苦しむのを見て、人は幸せに思えるのでしょうか。あなたはいかがですか?
この巻のあらすじ
アンティークを憎み、世界から根絶させるため、アンティークの力を振るう駿と飛鳥。その力に振り回されることなく完全に使いこなす駿は、異質な存在でした。想いは同じでも、刻也はその考えに反発し抗います。アンティークの力を使いこなす者同士の戦いは熾烈を極め、それは触れてはいけない過去をも引きずり出すのでした。 刻也と咲はいかにして出会ったのか? そこに隠されたアンティークの秘密とは? 二人の運命は大きく動き出します。本当の彼らを知る勇気がある方は、どうぞご覧ください。
この巻のあらすじ
咲と刻也、二人は予期せぬ形で出会い、物語は始まりました。ですが、それは本当に偶然だったのでしょうか? 出会い、想いを育み、共に歩んできた今まで。そこに大きな偽りがあったとしたら──。この出会いは許されぬものだったのです。 都和子は決断します。大きな偽りによって歪んでしまった世界を正すことを。──自らの手で咲の命を奪うことを。 咲を守りたい刻也、殺さなければならない都和子。二人の哀しくも激しい戦いが幕を開けます。大きな偽り――咲と刻也の秘密とは? そして、二人を待ち受ける運命とは? これが、二人について語る最後の物語となるでしょう。
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