戦時中の異世界に転移した須山一樹が、終戦後にいったん現代へ戻り、十か月後に再び異世界へ呼び戻される物語です。舞台は、戦争の余波が残るグラース国とブルドゥス国を中心とした異世界で、王都や砦、巡礼の滝の先にある村などを移りながら進みます。中心人物は、黒曜と呼ばれる存在として扱われる一樹と、再会するルーナ、周囲で彼を支える人々です。物語の軸は、戦後処理の混乱、異世界人としての立場、過去に結ばれた関係の行方にあります。シリーズ全体では、複数の勢力や人物の事情が重なり、戦争の残響の中で各地を移動しながら出来事が積み上がっていきます。完結まで、対立の整理と人物関係の変化が並行して描かれます。ルーナやアリス、ユアン、ディナストなど、周囲の人物との関係も物語の広がりを形づくります。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 異世界転移と時間差再会の設定が強く、再会後の関係変化が読みどころになっている。
- カズキの独特な言葉遣いと会話のズレが、笑いの中心として印象に残っている。
- チートや自動翻訳に頼らないため、異世界での立ち回りに手探り感がある。
- ルーナをはじめ周囲の人物が魅力的で、キャラ同士の掛け合いが楽しい。
- 先の展開に不穏さがあり、恋愛だけでなく陰謀や国の情勢も気になる構成になっている。
こんな人におすすめ
- 異世界転移ものでも、恋愛とコメディの比重が高い作品を読みたい人。
- すれ違い再会や年齢差の変化に惹かれる人。
- 主人公の珍妙な言動を笑いとして楽しめる人。
- シリアス一辺倒より、軽妙な会話とドタバタ感を求める人。
- Web版やシリーズものを追いかけるのが好きな人。
人を選ぶポイント
- 主人公のしゃべり方がかなり個性的で、人を選ぶ。
- 会話の癖が強く、台詞の語尾や文体で読みづらさを感じやすい。
- 主人公が受け身に見える場面があり、物語を自分で動かす感覚は弱め。
- シリアス局面でも笑いのトーンが残るため、重厚な異世界戦記を期待するとずれる。
- 既に関係ができた状態から始まるため、恋愛の積み上げを重視する人には物足りない。
テンポ・読後感
- テンポは軽快で、会話の勢いで読み進めやすい。
- ドタバタ感が強く、笑いと不穏さが交互に来る。
- 主人公の珍妙な言動が場面転換の推進力になっている。
- 物語は進むが、寄り道や空回りも多く、じわじわ展開する印象。
- 明るさの中に切なさや緊張感が混ざる。
キャラクターへの評価
- カズキは残念さや天然さが目立つ一方、根は優しくて応援したくなる。
- ルーナは一途で行動力があり、再会後の存在感が大きい。
- 周囲のツッコミ役や支える人物がしっかりしていて、群像の面白さがある。
- リリィやエレナなど、脇役にも好感を持つ声が多い。
- 一部では主人公が流されがちで、カタルシスより愛嬌で読ませるタイプと受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
戦時中のグラース国に転移した須山一樹は、年下の少年、ルーナ・ホーネルトと恋に落ちた。
しかし、長かった戦争が終わった夜、気がつくと日本に帰っていた。
それから十ヶ月後。何の因果か、一樹は再び異世界にいた。
だがそこは、敵対関係にあったブルドゥス国の王都。
しかも、自分が消えた夜から十年が経過していた。
行き場のない一樹は、偶然出会った少女リリィが経営する娼館で下働きとして過ごすことになる。
二度目の異世界生活に慣れてきたある日、
一樹はこの十年で名が知れ渡った『黒曜』という存在を知る。
それは、終戦の夜に消えた異世界人の自分が、終戦の女神だと担ぎ上げられたものだった。
自分を指すとは思えないほど美化された『黒曜』は、
戦後の混乱を治めるのに利用されてきたと言われて愕然とする。
顔は普通、頭脳は残念。
珍妙な言動を駆使して、混乱の時代を駆け抜けるカズキの奮闘記がここに始まる。
守野 伊音(モリノイオン):四国地方在住。
著書に『狼領主のお嬢様』、『白銀王の日帰り王妃』など。
戸部 淑(トベスナホ):イラストレーター。
『人類は衰退しました』、『ポーション、わが身を助ける』(ヒーロー文庫)などのライトノベルの挿絵、書籍の挿絵、ゲームのキャラクターデザイン、キャラクターイラストなど、多方面で活躍。
この巻のあらすじ
十年ぶりに降り立った異世界で無事にルーナと再会できたカズキ。
だが、黒曜という肩書の為に命を狙われてしまう。
身の安全を守る為、アリスローク・アードルゲの家にかくまわれ、
彼の女家族達と楽しい時間を過ごすことに。
だが、娼館を襲ったものと同じ集団がアードルゲを襲う。
戦争によって大切な人を失い続けてきたアードルゲにある、
故人を偲ぶ唯一の絵を燃やさせるわけにはいかないと、
カズキは自ら囮となって屋敷を飛び出した。
捕らわれた先で地下室に閉じ込められたカズキは、
謎の青年ゼフェカに出会う。
彼はカズキの「いつまでここにいればいいのか?」という質問に
「時代が終わるまで」と答えるのだった―――。
守野 伊音(モリノイオン):四国地方在住。
著書に『狼領主のお嬢様』、『白銀王の日帰り王妃』など。
戸部 淑(トベスナホ):イラストレーター。
『人類は衰退しました』、『ポーション、わが身を助ける』(ヒーロー文庫)などのライトノベルの挿絵、書籍の挿絵、ゲームのキャラクターデザイン、キャラクターイラストなど、多方面で活躍。
この巻のあらすじ
ゼフェカの企みにより、十年の蟠りが噴出したグラース国とブルドゥス国。
軍士の大規模な離反が現実となってしまった中、
カズキは偽黒スヤマの侍女としてお茶会に付き添っていた。
ゼフェカがそばを離れたこの好機に、少しでもスヤマから情報を得ようと、
イヴァルとヒューハと共におしゃべりに花を咲かせてスヤマの動揺を誘う。
そんな中、会場内に一人の男が現れ、カズキに動向を願い出る。
知らない男に警戒するカズキ。
だが、男の正体を知って一気に警戒を解く。
男は問う。「異世界人の目から見て、この国が好きか」と。
カズキは、その質問にこう答えた――――。
守野 伊音(モリノイオン):四国地方在住。
著書に『狼領主のお嬢様』、『白銀王の日帰り王妃』など。
戸部 淑(トベスナホ):イラストレーター。
『人類は衰退しました』、『ポーション、わが身を助ける』(ヒーロー文庫)などのライトノベルの挿絵、書籍の挿絵、ゲームのキャラクターデザイン、キャラクターイラストなど、多方面で活躍。
この巻のあらすじ
反乱軍を迎え討つため、かつての敵砦ウルタで過ごすカズキは、
自分にできる手伝いを行いながら過ごしていた。
双子の弟であるユアンからは相変わらず嫌われていたけれど、
兄のユリンから、ユアンの女嫌いの理由と二人の過去を聞く。
自分達を売った母親を自分はもう捨てたが、
ユアンはずっと母親から受けた傷を抱え続けている―――。
そんなユアンの傷を癒してほしいと願うユリンに、
カズキは自分にできることは必ずすると約束するのだった。
一方、ウルタ砦の前に姿を現した反乱軍が用意していた兵器を見て、
カズキは悲鳴を上げる。
ガリザザは爆弾だけではなく、大砲までをも開発していたのだ。
カズキは、ガリザザに爆弾と大砲を教えた同郷のムラカミイツキが
一体いつからこの世界にいたのかと衝撃を受けてしまう。
守野 伊音(モリノイオン):四国地方在住。
著書に『狼領主のお嬢様』、『白銀王の日帰り王妃』など。
戸部 淑(トベスナホ):イラストレーター。
『人類は衰退しました』、『ポーション、わが身を助ける』(ヒーロー文庫)などのライトノベルの挿絵、書籍の挿絵、ゲームのキャラクターデザイン、キャラクターイラストなど、多方面で活躍。
この巻のあらすじ
ルーナとアリス、そしてユアンとともにガリザザへ出発したカズキ。
ルーナの記憶は戻らず、ユアンも子供に返ったままだったが、
船上ではそれなりに平穏に日々を過ごしていた。
しかし突然の嵐によって船は難破。
次に目を覚ましたときには、何故かガリザザの兵士とともに囚われていた。
ガリザザの皇子ディナストは、罠に人間を嵌めて
上から見学する遊戯にハマっているとのこと。
とんでもなく悪趣味な自体に巻き込まれたカズキ達だったが
アリスとルーナの持ち前の運動神経により、一同は何とか試練をクリアしていく。
しかし、同じ闘技場に囚われ、仲間だと思っていたはずの男たちに
突如として剣を突きつけられてしまい――。
守野 伊音(モリノイオン):四国地方在住。
著書に『狼領主のお嬢様』、『白銀王の日帰り王妃』など。
戸部 淑(トベスナホ):イラストレーター。
『人類は衰退しました』、『ポーション、わが身を助ける』(ヒーロー文庫)などのライトノベルの挿絵、書籍の挿絵、ゲームのキャラクターデザイン、キャラクターイラストなど、多方面で活躍。
この巻のあらすじ
巡礼の滝から落とされたカズキとルーナは洞窟で目を覚ます。
どうにか一命をとりとめた二人は、迎えに来た住人に案内されてとある場所に辿り着いた。
そこは、驚くほどのどかで、大人も子供もいる小さな村だった。
どうやら巡礼の滝から落とされて生き延びた人たちが集まって、村を築いたらしい。
ルーナと兄妹という設定にしてしばらくそこで暮らすことになったカズキは、
一緒に料理をしたり、同じベッドで眠ったりと穏やかで幸せな時間を過ごす。
一生この平穏な時間を過ごしたいと願いつつ、
再会を約束したアリス達の元へ戻らなければいけないと、二人は帰る手段を探すのだが、
住人たちは、村からは決して出られないと言い――。
守野 伊音(モリノイオン):四国地方在住。
著書に『狼領主のお嬢様』、『白銀王の日帰り王妃』など。
戸部 淑(トベスナホ):イラストレーター。
『人類は衰退しました』、『ポーション、わが身を助ける』(ヒーロー文庫)などのライトノベルの挿絵、書籍の挿絵、ゲームのキャラクターデザイン、キャラクターイラストなど、多方面で活躍。
この巻のあらすじ
皇都エルサムで始まった戦争の中、カズキは人質解放の条件として一人でディナストに追いかけ回されていた。宮殿内を走り回って逃げていると、異世界にやってきていたある人物と出会う。その出会いがきっかけとなり、大きな決意をするカズキ。そして、城で待つディナストの元にルーナがようやくたどり着き、長かった戦争はついに決着する。戦乱の時代を駆け抜けた少女カズキと騎士ルーナの運命は?ハンカチ必須の感動のクライマックス!
この巻のあらすじ
二度目の異世界転移はかつての敵対国で、十年後の世界だった。珍妙な言動で混乱の時代を駆け抜ける、少女の奮闘記が今始まる! 戦時中のグラース国に転移した須山一樹は、年下の少年、ルーナ・ホーネルトと恋に落ちた。 しかし、長かった戦争が終わった夜、気がつくと日本に帰っていた。 それから十ヶ月後。何の因果か、一樹は再び異世界にいた。 だがそこは、敵対関係にあったブルドゥス国の王都。 しかも、自分が消えた夜から十年が経過していた。 行き場のない一樹は、偶然出会った少女リリィが経営する娼館で下働きとして過ごすことになる。 二度目の異世界生活に慣れてきたある日、一樹はこの十年で名が知れ渡った『黒曜』という存在を知る。 それは、終戦の夜に消えた異世界人の自分が、終戦の女神だと担ぎ上げられたものだった。 自分を指すとは思えないほど美化された『黒曜』は、戦後の混乱を治めるのに利用されてきたと言われて愕然とする。 顔は普通、頭脳は残念。珍妙な言動を駆使して、混乱の時代を駆け抜けるカズキの奮闘記がここに始まる。
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