兜坂国の斎庭を舞台に、神を招き鎮める力を持つ少女・綾芽が、親友の死の真相と国を揺るがす神命の謎を追う古代和風幻想譚。神は豊穣をもたらす一方、荒ぶれば地震や疫病、凶作などの災厄となり、後宮の祭祀は政治や外交と直結している。綾芽は神気を帯びた王弟二藍と行動をともにし、「物申」で神命に異を唱えながら、心術、神ゆらぎ、王位や祭祀の継承をめぐる対立に向き合う。物語は都の斎庭での事件から、隣国との交渉、外海を越える任務へと広がり、番外編では斎庭の日常や綾芽たちの過去も描かれる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 神々と人が同じ場でせめぎ合う和風ファンタジーの独自性が強い。
- 斎庭という後宮を軸に、祭祀・政治・謎解きが重なる構成が読み応えにつながる。
- 綾芽と二藍の関係が、距離の近さとすれ違いの両方で引き込。
- 本編の重さに対して、番外編で日常や甘さを補えるのがうれしい。
- 後半に向けて熱量が上がり、勢いで読ませる展開が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 古代日本風の世界観や神道モチーフが好きな人。
- 後宮もの、和風ファンタジー、ミステリ要素をまとめて楽しみたい人。
- じれったい関係や、信頼を積み上げる恋愛描写が好みの人。
- シリーズを追って、謎や伏線の広がりをじっくり味わいたい人。
- 本編のシリアスさと番外編の甘さの両方を求める人。
人を選ぶポイント
- 専門用語や独特の設定が多く、序盤は入り込みにくい。
- 説明が少なめで、世界観をつかむまで時間がかかる。
- 全体に硬質で重めの空気があり、気軽な読み味ではない。
- 神や運命に振り回される展開が続き、しんどさを感じやすい。
- 主人公二人の距離感や言動が合わないと、読み進めづらい。
テンポ・読後感
- 序盤は設定説明と用語の把握で足を取られやすい。
- 中盤以降は謎と対立が動き出し、一気に加速する。
- 緊張感の高い場面が多く、切迫した空気が続く。
- シリアス一辺倒ではなく、番外編で穏やかな余韻も入る。
- じわじわ積み上げた関係が、要所で熱く跳ねる。
キャラクターへの評価
- 綾芽は不遇でも前に出る意志が強く、諦めない姿勢が支持されている。
- 二藍は高貴さと不器用さが同居し、守られるだけでない苦悩が目立つ。
- 二人の絆は、甘さよりも信頼と覚悟の積み重ねとして受け止められている。
- 羅覇や十櫛は腹の底が見えにくく、警戒と興味を集めやすい。
- 稲縄や鮎名など、脇役の存在感や個性を強く推す反応もある。
巻一覧
この巻のあらすじ
神鎮めの力を持つ少女が国を救う。古代和風幻想記! 兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。 人や動物たちと似た実体を持つ神々は、豊穣と繁栄を招く反面、ひとたび荒ぶれば恐ろしい災厄を国にもたらす。 地方の郡領の娘・綾芽は、斎庭の女官になるために都を訪れた。 その目的は、親友の那緒が斎庭で不審な死を遂げた事件の真相を探るため。 そこで偶然、荒ぶる女神を鎮めてみせた綾芽は、王弟の二藍に女官として採用される。 二藍は、人の身でありながら神気を帯び、心術を操る「神ゆらぎ」という存在だった。 二藍もまた、那緒の死に隠された謎を解こうとしていた。 折しも兜坂国は、神の気まぐれにより滅亡の危機に瀕していた。 激動の運命に巻き込まれた綾芽と二藍は、国を救うことができるのか…。
この巻のあらすじ
神に抗い、国を護れ。神鎮めの少女の古代和風ファンタジー! 兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。 ここでは神々は実体を持ち、人の営みに介入する。 自然の恵みを人に与える反面、気まぐれに国を滅ぼすこともある。 古代女王の末裔で、神命に逆らう力を持つ綾芽は、滅国の危機を救ったため、春宮(東宮)の二藍の妃となった。 王弟の二藍は、人でありながら神の性質を持ち、心術を操る“神ゆらぎ"と呼ばれる存在。 人と交わることができず、常に孤独を抱えていた。 二藍と深く想い合うようになった綾芽は、二藍を人に戻す方法を探していた。 そんなとき、隣の大国・玉央の神が兜坂国に凶作をもたらす神命を下す。 玉央は、厳格な「理の神々」を利用して兜坂国を乗っ取ろうと画策していた。 災厄を前に綾芽と二藍がとった策とは……。 【神招きの庭】シリーズ好評発売中! 綾芽は、親友の死の真相を探るため斎庭に出仕した。 そこで綾芽の運命を大きく変える事件が……!?
この巻のあらすじ
都を襲う疫病を鎮めよ。神鎮めの少女の古代和風ファンタジー! 神を招き、もてなす場である兜坂国の斎庭(後宮)に、神気を補う劇薬「神金丹」が持ち込まれた。 人が飲めば命を落とし、神と人の性質を併せ持つ“神ゆらぎ"が飲めばその身は完全な神と化す。 これをもたらしたのが友好国である八杷島と知り、綾芽と二藍は警戒を強めていた。 さらに、かつて身分を偽って兜坂国に潜入していた娘が、八杷島の祭官・羅覇として再び斎庭に現れた。 八杷島の真意が知れぬ中、地方で疫病が発生する。 綾芽たちは疫病の神を鎮める祭礼を執り行うが、神の勧請に失敗し、祭主の鮎名は疫神ごと自らを結界に封じてしまう。 そこは、祭主にとって最も過酷な未来を見せるという夢の世界。 救出に向かおうとする綾芽たちに、羅覇がひとつの策を提案する……。 【神招きの庭】シリーズ好評発売中! 神を鎮める力を持つ少女綾芽は、王弟の二藍の名目上の妻となる。 神ゆらぎである二藍を人の身に戻すため、綾芽は神々の謎に迫ってゆく……。
この巻のあらすじ
大地震の神を鎮めよ。大人気、古代和風ファンタジー! 神に逆らう「物申」の能力を受け継ぐために、綾芽は二藍以外の男性との間に子を生さねばならない。 受け入れがたい王命は、二人の関係に影を落とした。 覚悟の定まらぬまま男性のもとへ向かった綾芽だが、そこに斎庭から緊急の使者が訪れる。 地震を引き起こす恐れのある神を招いたものの、様子がおかしいというのだ。 いくつもの地脈を巻き込んで異形と化した神を元に戻すため、綾芽は神鎮めに挑むが……。 一方二藍は、八杷島の祭官・羅覇をおびき出し、八杷島の真意を問いただそうとする。 そこで明らかにされた真実とは……!?
【神招きの庭】シリーズ 兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。 神は実体を持ち、豊穣と繁栄をもたらす反面、ひとたび荒ぶれば恐ろしい厄災を引き起こす。 親友の死の真相を探るために斎庭にやってきた綾芽は、王弟の二藍とともに国を揺るがす陰謀に立ち向かう……!
この巻のあらすじ
理不尽な運命に逆らえ。 古代和風ファンタジー、緊迫の第5巻! 神鎮めの儀で左腕を失い、命を落としたはずの二藍が、生きていた。 二藍が死んだと証言した綾芽は、「二藍」によって虚言の罪でとらえられ、幽閉されてしまう。 何者かが二藍に成りすましているのではないかと疑った綾芽は、尚大神の助けを借りて脱獄し、仇敵である八杷島の神官・羅覇に協力を求めた。 羅覇もまた、窮地にある八杷島の王太子を救えるのは「物申」である綾芽だけと知り、綾芽に救いを求めていたのだ。 一方、斎庭に現れた二藍は、大君の退位と祭祀の返還を迫って反乱を起こした。 その身に傷はなく、失ったはずの腕も元通り動いている。 これは果たして本物の二藍なのか。 そして、その暴挙の真意は……。
【神招きの庭】シリーズ 好評発売中!
兜坂国の斎庭(後宮)は、神を招き、もてなす場。 実体を持つ神々は時に豊穣と繁栄を、時に恐ろしい厄災を国にもたらす。 親友の死の真相を探るため斎庭を訪ねた綾芽は、偶然神を鎮めたことで、王太子の二藍の女官に取り立てられた。 この出会いが、国の運命を大きく変えていくことになるとも知らず……。
この巻のあらすじ
神と人とが織りなす古代和風ファンタジー、戦いの合間のひと時をつづった番外編! 兜坂国の斎庭は、神を招きもてなす場。 その主たる大君が大切に育てていた柚子の木に、蝶の幼蟲が湧いた。 木を荒らされて心を痛める大君を見かねて、斎庭の花将たちは蝶の神を招くことに。 ところがその祭祀は近年行われておらず、綾芽は過去の記録から祭祀を復元する任を命じられる。 一方二藍は、地方で起きた異民族との小競り合いを打開するための祭祀を行うことになった。 だがそれは、斎庭に暮らす者の命を懸けた難しい祭祀だった。 はたして二人のとった策とは……?(蝶の拾遺) 綾芽と那緒は、朱野の邦の郡領の娘。 家同士が対立する中、二人は秘かに友情をはぐくんでいた。 いつか斎庭にあがり、国のために働くことを夢みていたが……。(絆のひかり)
この巻のあらすじ
二藍を助けるため、そして兜坂国の存亡に関わる使命を帯び、綾芽と羅覇、佐智は密かに八杷島へと向かった——。 島の王太子である鹿青にかけられた心術を解かねばならないのだ。 早岐峠を越え、都からはるか西に離れた佐太湊より、外海へと出航する。 数多の困難に直面しながらも、何とか歩を進める一行……。 同じ頃、都に残り傷を癒していた二藍は、十櫛より『的』のさだめの真実を知ることとなる。 しかし、自身を追い詰める絶望を乗り越えた二藍は、それでもなお揺るぐことのない己の心に静かに対峙するのだった。
どんなに離れていても、共にある—— 「ふたり」を待ち受ける、あまりに過酷な未来。 八杷島の月に知る、哀しき真実とは——?
古代和風幻想記、緊迫の第7巻。
この巻のあらすじ
古代和風幻想記 次巻、完結……! 離ればなれの二人は、神に運命にーー共に抗う
神毒を身に宿し、二藍を危険に晒してしまったため、深く自責の念に駆られる綾芽ーー。 逢いたいと願うことさえ躊躇うように、女丁として宮中に身を隠し、凍てつく心をやり過ごしていた。 ある晩……二藍との切なくも確かな邂逅が叶い、綾芽は再び前に進み始める。 祭祀ー人定めの儀ーを通して、立ち直ろうとするのだった。 そんな最中、義妹の真白に偶然にも再会する。真白は綾芽の知る、朱野の邦で共に過ごした、勝ち気で幼い妹ではもうないようだった。 落ち着き払った振る舞いで、姉の身を案じてくれるのだ。 そのうえ「二藍」に目をかけられ、ある密命を負っているといい……!?
この巻のあらすじ
人としての二藍は消えてしまった。 その後に降り立った記神は、兜坂国はもはや滅びの運命を避けられないと告げる。 半年後、滅国の神命を下しに訪れるのは、号令神と化した二藍その人なのだと。 だが鮎名は、兜坂国は滅びないと確信を持って言い切った。 なぜなら二藍が消えた後に降り立つのは本来、ひとつ前の号令神である夢現神だったはずなのだ。だが現れたのは記神。 二藍が消える直前、夢現神を招いたからだった。 二藍は、滅国を避けるために策を遺していた。 己の身を真なる滅国の神とならせないため、国を救うため、『夢のうち』に籠って心を守ったのだ。 そして後は綾芽に託された。 物申としての力を取り戻し、神に刃向かうのだ。 否を突きつけるのだ! 古代和風ファンタジー、堂々完結!
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