仕事先で恨みを買って命を落とした男・灰崎正義は、異世界の辺境にある小国ノライの町トリョラで、異邦人セイギとして暮らし始める。そこでは戦争の不安が常につきまとい、些細な行き違いが命取りになるため、彼は前世で身につけた交渉や折衝の手筋を使って場をしのいでいく。やがて義勇軍への関与、戦後の街の立て直し、資金の工面、商会との融資交渉へと役目が増え、個人の立ち回りが国同士の対立や大陸の勢力争いに接続していく。三勢力がにらみ合う局面では、国宝のコインをめぐる駆け引きまで持ち込まれ、町の事情と大陸政治が重なり合う。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ブラック企業で培った交渉力や立ち回りが、異世界での武器として機能する設定が新鮮。
- 権謀術数やはったりを使って状況を動かす展開が、爽快感と緊張感を両立している。
- 戦争や政争を扱いながらも、策がはまる瞬間のカタルシスが強い。
- 文章が丁寧で、複雑な駆け引きでも読みやすい。
- 巻を追うごとに事件や対立が増え、勢いが増していく構成が印象的。
こんな人におすすめ
- チート頼みではない異世界ものを読みたい人。
- 交渉、策略、心理戦が中心の作品が好きな人。
- ノワール寄りの重い空気や、先の読めない展開を楽しめる人。
- 戦争や政治の駆け引きをじっくり追いたい人。
- 主人公の小細工や大立ち回りに快感を覚える人。
人を選ぶポイント
- ずっと危うい状況が続き、安心して読める場面は少なめ。
- 陰鬱さや重さが強く、読後感が疲れると感じやすい。
- 場面転換が分かりにくいと感じる箇所がある。
- 物語の先の方向性が見えにくく、巻単体では区切りの弱さを感じる場合がある。
テンポ・読後感
- 怒涛の展開で次々にイベントが押し寄せる。
- 駆け引きの積み重ねでじわじわ緊張が高まる。
- 絶望的な空気の中で策が通る瞬間に強い高揚感がある。
- 全体は重めだが、読みやすさは保たれている。
キャラクターへの評価
- 主人公は静かに暮らしたいのに、動くほど追い詰められていくタイプ。
- 言葉巧みで、はったりや交渉で場を切り抜ける印象が強い。
- 周囲に頼れる相手が少なく、孤立感が際立つ。
- 敵味方ともに個性が立っていて、やり取りの見応えがある。
- 巻が進むほど主人公の策士ぶりと危うさが増していく。
巻一覧
この巻のあらすじ
灰崎正義、25歳。
いかがわしいコンサルティング会社に勤め、人から
「ペテン師」呼ばわりされている。
静かに眠ることのできる安らかな日々を望んでいた。
だが、その生活は唐突に終わりを迎える。
仕事上の恨みを買い、刺されたのだ。
正義は気付くと異世界の荒野にいた。
今度こそ、ここで平穏な日々を過ごしたい
と願いながら辿り着いたのは、二つの大国に挟まれ
戦争に怯える小国ノライの町、トリョラ。
掃き溜めのようなスラム街で異邦人の「セイギ」として第二の人生を始めるが、
アクシデントが重なり、その町の有力者から命を狙われる羽目になってしまう。
前世で培ってきた交渉術を駆使し、危機を脱しようともがくセイギだったが―――。
片里 鴎(カタザトカモメ):広島県在住。本作にてデビュー。
岡谷(オカヤ):イラストレーター。
『レオ・アッティール伝 』、『京都骨董ふしぎ夜話』、『最強魔王様の日本グルメ』など、小説、ライトノベルの挿絵を中心に活躍中。
この巻のあらすじ
異世界で第二の人生をおくることになったセイギ。
小国ノライの辺境の町、トリョラで異邦人として暮らす中で、トラブルに見舞われても、
交渉スキルを駆使して何とか乗り切る。
「ペテン師」呼ばわりされつつも、ようやく平穏に暮らせると安堵していた。
だが、トラブル解決と引き換えにセイギは小国ノライの義勇軍の代表となる。
また悪いことに、巨大帝国アインラードとノライの戦争が始まってしまった。
絶望的な国力差での戦争を、ノライ将軍である「赤目」ことドラッヘの指揮の元、
セイギは義勇軍代表として戦争に参加することになるのだが―――! ?
片里 鴎(カタザトカモメ):広島県在住。本作にてデビュー。
岡谷(オカヤ):イラストレーター。
『レオ・アッティール伝 』、『京都骨董ふしぎ夜話』、『最強魔王様の日本グルメ』など、小説、ライトノベルの挿絵を中心に活躍中。
この巻のあらすじ
トリョラの街は敗北こそ免れたものの、戦争の爪痕が深く残り荒れ果てていた。
中でも義勇軍の代表として立ち回ることを余儀なくされたセイギは、
住民の悪感情を一身に引き受け、恨まれ尽くしていた。
貴族たちは戦争の責任を押し付けようとセイギを会議に呼ぶのだが
そこでセイギが提案したものは、トリョラの街の復興計画だった。
復興にかかる莫大な資金は私財を投じると主張し、
ハイジの後押しもあり、トリョラ復興計画は進められていく。
しかし自転車操業よりもひどい資金繰りに加え、命を狙われ続ける日々。
街には違法な麻薬が横行し始め、治安は悪化していくばかり。
追い詰められていくセイギは
大陸屈指の大商会の代表・クーンに融資を求めるのだが――。
片里 鴎(カタザトカモメ):広島県在住。本作にてデビュー。
岡谷(オカヤ):イラストレーター。
『レオ・アッティール伝 』、『京都骨董ふしぎ夜話』、『最強魔王様の日本グルメ』など、小説、ライトノベルの挿絵を中心に活躍中。
この巻のあらすじ
エリピア大陸は現在、ロンボウ王国、アインラード王国、
そしてミサリナが仕切る南部商会連合の三大勢力が、互いを出し抜こうと牽制しあっていた。
そこで、ロンボウの王となったフリンジワークは、アインラードのシャロン、
南部商会のミサリナを招集して、「ゲーム」を持ちかける。
国宝でもある三枚のコインをそれぞれが所持して奪い合い、
三枚揃えた勢力が大陸を支配するというもの。
それはあまりにも荒唐無稽な提案だったが、話を聞いたシャロンとミサリナは乗ることにした。
あらゆる方面から命を狙われ続け、地下に潜っていたセイギもまた、
このゲームのプレイヤーとして巻き込まれていくことになる。
策を巡らし裏をかき合う、命がけのゲームの行方は――。
片里 鴎(カタザトカモメ):広島県在住。本作にてデビュー。
岡谷(オカヤ):イラストレーター。
『レオ・アッティール伝 』、『京都骨董ふしぎ夜話』、『最強魔王様の日本グルメ』など、小説、ライトノベルの挿絵を中心に活躍中。
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