教会暦526年の世界を舞台に、魔女ゼロと半獣半人の傭兵が、世界を変える可能性を持つ魔法書【ゼロの書】の行方を追うシリーズ。魔術が広まる一方で魔法はまだ知られず、書の複写本や魔法の拡散が各地の教会、王国、魔法国家、悪魔の出現へとつながっていく。中心には、ゼロが魔法の理を探り、傭兵が人間になる手がかりを求めて同行する関係がある。旅は聖都や北方の祭壇、禁書館、故郷の村へ広がり、対立と共存の条件を探る物語として進む。魔女と教会の衝突だけでなく、偽ゼロや裁定官、聖女、教会騎士団など複数の立場が絡み、魔法が社会へ広がる過程と、その後の暮らしの組み立ても描かれる。後半では荒廃した地での遠征や村の立て直しも入り、魔法の扱いが変わった後の世界を追う構成になっている。

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  • AI分析(あらすじ)

    魔法書、教会との対立、旅、獣堕ちの主人公、魔女と傭兵の同行関係に関心がある人。

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作品の魅力

  • 王道ファンタジーの骨格に、魔女・傭兵・獣堕ち・教会勢力の対立を重ねた世界観が読みやすい。
  • ゼロと傭兵の関係が、旅や共同生活を通じて少しずつ変化していく過程が印象に残る。
  • 村づくりや勢力間の駆け引きなど、戦闘だけでなく生活感のある展開が楽しめる。
  • 神父やリーリを含む一行の掛け合いが軽妙で、重い場面の合間に和みが入る。
  • 途中巻から話が一気に面白くなった、後半ほど引き込まれる。

こんな人におすすめ

  • キャラ同士の距離感や関係変化をじっくり追いたい人。
  • バトル一辺倒より、旅・村づくり・勢力図の変化も楽しみたい人。
  • 魔女側と教会側の両方の事情を見たい人。
  • かわいいマスコット枠やツンデレ気味の相棒キャラが好きな人。
  • 先の展開を気にしながらシリーズを追うタイプの読者。

人を選ぶポイント

  • 巻によっては上下巻の前半で、引きが強く続き待ちになる。
  • バトルの決着があっさり感じられる巻があり、肩透かしに受け取られることがある。
  • 一部キャラの言動や扱いに好みが分かれやすい。
  • シリアス寄りの展開が続く巻では、重さが強く出る。
  • 物語が進むほど設定や勢力関係が増え、整理しながら読む必要がある。

テンポ・読後感

  • 序盤はややのんびりした空気だが、巻を追うほど緊張感と盛り上がりが増す。
  • シリアスな局面と、掛け合いで緩む場面の配分が良い。
  • 村づくりや共同生活の場面は、戦いの後の落ち着きと手応えがある。
  • 旅の長さが積み重なっていて、節目ごとの感慨が強い。
  • 後半巻ほど「次が気になる」引きが強く、読み進めたくなる。

キャラクターへの評価

  • ゼロは強さだけでなく、可愛さや独占欲の強さが印象に残る。
  • 傭兵は不器用で気にしすぎだが、関係が深まるほど人間味が増していく。
  • 神父は当初の刺々しさから、相棒として見られるほど変化が大きい。
  • リーリは小動物的な可愛さが強く、マスコット以上の働きも評価されている。
  • 敵側や教会側にも事情があり、単純な善悪で割り切れない人物像として受け止められている。

巻一覧

ゼロから始める魔法の書
2014年2月 ISBN 9784048663120
この巻のあらすじ

教会暦526年――。世界には魔女がいて『魔術』が普及していた。そして、世界はまだ『魔法』を知らなかった。そんな時代、人々に”獣堕ち”と蔑まれる半獣半人の傭兵がいた。日々、魔女にその首を狙われ、人間になることを夢見る彼だったが、ある日森で出会った美しき魔女がその運命を変える。 「――戻りたいのか? 人間に。だったら傭兵、我輩の護衛になってくれ」 ゼロと名乗る魔女は、使いかた次第で世界を滅ぼす可能性すらある魔法書【ゼロの書】を何者かに盗まれ、それを探す旅の途中だという。傭兵は、ゼロの力で人間にしてもらうことを条件に、大っ嫌いな魔女の護衛役を引き受けるのだった……。2人は【ゼロの書】のカギを握る魔術師 “十三番”を追って王都を目指すのだが――!? 禁断の魔法書をめぐって絡み合うそれぞれの思惑! 気高き魔女と心優しき獣人による極上ファンタジー登場!!

ゼロから始める魔法の書 II —アクディオスの聖女 <上>—
2014年11月 ISBN 9784048666497
この巻のあらすじ

人々が未だ“魔法”の存在を知らない時代。 世界を滅ぼしかねない魔法の指南書【ゼロの書】を生み出してしまった魔女ゼロ。彼女は、取り戻したはずの【ゼロの書】に複写本が存在する可能性を知り、獣の傭兵とともに魔法拡散を止める旅へと出発する。 大陸全土の噂と富が集まる海路の重要拠点、クレイオン共和国を訪れたゼロと傭兵。彼らは”神の奇跡”で市民を病から救うという、美しき聖女の噂を耳にするのだった──。 きな臭い“神の奇跡”にゼロの魔法が関わっていると踏んだ2人は、市民からの絶大な支持を集める聖女を追い、広大な湖の上に浮かぶ聖都アクディオスを目指すのだが!? “魔術”から“魔法”への大転換期を駆け抜ける、大反響の魔法書ファンタジー第2弾!!

ゼロから始める魔法の書 III —アクディオスの聖女 <下>—
2015年2月 ISBN 9784048692564
この巻のあらすじ

ゼロが生み出した“魔法”の恐怖は、世界へと拡散する……。 世界の均衡を脅かすほどの力を秘めた魔法の教本【ゼロの書】、その複写本が各地に流出したという噂を知ったゼロ達。彼らは写本回収の旅の途中、“神の奇跡”を操り、民の病を次々に癒やすという、聖女フェーリアと出会う――。 “奇跡”の舞台である聖都アクディオスに潜入した彼らは、ついに聖都が隠し続けた闇の一面を目撃したのだった。真実を知ってしまったゼロと傭兵。彼らは、聖女の暗殺未遂という事実無根の罪を着せられ、命からがら逃げ出すのだが――。 大反響を呼んだ第20回電撃小説大賞の《大賞》受賞作。“魔術”から“魔法”への大転換期を駆け抜ける、世間知らずな魔女と獣の傭兵の魔法書ファンタジー、第3弾!

ゼロから始める魔法の書 IV —黒竜島の魔姫—
2015年8月 ISBN 9784048653060
この巻のあらすじ

世界を破滅へと導く【ゼロの書の写本】を作り出し、世界へとばらまいた謎の組織〈不完全なる数字(セストゥム)〉。 稀代の天才魔女ゼロと獣の傭兵は、その組織の情報を得るためゼロの故郷へ向かうのだが……その途中、2人が乗る貨物船は大海原の嵐にのまれてしまう。 ――命からがら辿り着いた地。そこは、神聖な竜が住まうと伝えられる“黒竜島”という名の火山島だった。 【ゼロの書の写本】の回収を急ぐ中、思わぬ足止めをくらう2人だが、その島には“魔法”が普及した国家が存在していて……。

ゼロから始める魔法の書 V —楽園の墓守—
2015年12月 ISBN 9784048655651
この巻のあらすじ

【ゼロの書】の拡散を目論む謎の組織〈不完全なる数字〉の調査のため、海運国家テルゼムを訪れたゼロたち。しかし、そこにはゼロの名を騙り、村々を襲う銀髪の魔女の噂が駆け巡っていた――。 ネズミの獣堕ちである少女リーリと出会い、その身をかくまわれつつ偽ゼロの影を追うゼロたち。そんな彼らの前に“ゼロの討伐”を命じられた教会の裁定官が現れる。 “背徳”の罪状を持つ裁定官。彼女は、美しき女性を墓に生き埋めにすることが趣味の“墓堀り人”なる人物で……。 くすぶり続ける魔女と教会の不穏な争いが静かに加速する、話題の魔法書ファンタジー第5弾が登場!

ゼロから始める魔法の書 VI —詠月の魔女 <上>—
2016年4月 ISBN 9784048659130
この巻のあらすじ

“魔女”と“教会”を凄惨な戦争へと導こうとする謎の組織〈不完全なる数字(セストゥム)〉を追うゼロと傭兵。わずかな手がかりを追い、ゼロの故郷である〈弓月の森〉を訪れる一行だったのだが――“十三番”の名前を口にした瞬間、彼らは闇の中に放り出されてしまう……。十三番の操る“強制召喚”によってゼロたちが導かれた場所、それは魔法国家へと変貌を遂げたウェニアス王国だった! 国家主席魔法使いとなった詠月の魔女・アルバスと邂逅を果たす一行だったが、国とアルバスを取り巻く環境はどこか不穏な空気に包まれていて……。

ゼロから始める魔法の書 VII —詠月の魔女 <下>—
2016年8月 ISBN 9784048922760
この巻のあらすじ

「これより、世界を破壊する」 そうして――。世界は一夜にして変化した。その夜、眩いばかりの満月を背に悠然と空を漂う魔女を多くの者が見たと言う。そして、その言葉をきっかけに、ありとあらゆる獣堕ちたちは――。魔法国家へと変貌を遂げたウェニアス王国へと舞い戻り、主席魔法使いとなったアルバスと再会を果たしたゼロたち。国がきな臭い空気に包まれるなか、彼らの前に現れたのは、教会と魔女を五百年ぶりの聖魔戦争へとたきつけようとする組織〈不完全なる数字(セストゥム)〉の長、“あの方”だった。その正体が明らかになる時、世界は破滅と再生へと舵を切る――。

ゼロから始める魔法の書 VIII —禁書館の司書—
2016年12月 ISBN 9784048925396
この巻のあらすじ

泥闇の魔女による悪魔召喚で、世界の半分が崩壊した。世界を救う決意をしたゼロ達は、教会騎士団とともに、北の地にあるという祭壇を目指す事に。しかし遠征部隊の隊長であるジェマは、“黒の死獣”に父を殺された過去を持っていた。しかもジェマの従卒は、傭兵の過去をよく知る男で――? どうにか傭兵が“黒の死獣”である事実を隠したまま北へと進軍するが、荒廃した世界を進むうち、教会騎士団は統率を失い始める。「隊長は魔女におもねっている。教会騎士団を率いるのにふさわしいとは思えない」副隊長である老兵、レイラントに強く糾弾され、部隊との決別を余儀なくされるジェマ。兵の信頼を取り戻すため、ゼロ達はジェマとともに、悪魔が待ち受ける〈禁書館〉を目指すことに。そこでゼロが出会う人々とは? また、待ち受ける悪魔とは――?

ゼロから始める魔法の書 IX —ゼロの傭兵 <上>—
2017年4月 ISBN 9784048928243
この巻のあらすじ

〈禁書館〉で下した悪魔“万里を掌握せし千眼の哨”の力で道の先を警戒し、北のノックス大聖堂へとたどり着いたゼロと教会騎士団一行。悪魔と天才魔女のおかげで行軍は順調に進み、隊長のジェマをはじめ、騎士団のゼロたちへの意識は変わりつつあった。ノックス大聖堂の主教様へのお目通りにジェマが向かう間、傭兵たちは混乱を招かぬよう街の外で待機することに。しかし、血相を変えて戻ってきたジェマが告げたのは、救うべき“代行様”に関する真実だった。一方ゼロは、教会騎士団を無事送り届け任務が完了したことで、改めて師匠の元へと向かおうとしていた。既に居場所も把握しており出発しようとすると、思いがけず、主教と面会の機会が設けられる。それを快く思わない近衛騎士隊長のオルルクスは、なにやら不穏な動きを見せるのだが……。つかの間の平穏を楽しむ傭兵に、魔女であることを思い悩むゼロが告げたのは──。

ゼロから始める魔法の書 X —ゼロの傭兵 <下>—
2017年8月 ISBN 9784048932745
この巻のあらすじ

ゼロとの離別により心身共に傷を負った傭兵。自由の利かない身体に苦しむ姿に仲間達は手を差し伸べるが、傭兵はそれを拒絶し、ゼロを追いかけるべく一人で町を飛び出してしまう。命を投げ出すような傭兵の行為に激怒する神父だが、その揺るぎない決意に根負けし、傭兵を町から正式に追放する決意を固める。館長の助言に従い、“泥闇の魔女”と敵対する悪魔達の力を借りる決断を下した傭兵だが、悪魔と勝ち目のない交戦をする絶望的な事態に。しかしそれこそが、館長の狙いだった。ゼロと傭兵が旅の果てに知る、世界の真実とは一体──。

すべての巻を見る(全11巻)
ゼロから始める魔法の書 XI —獣と魔女の村づくり—
2017年12月 ISBN 9784048935210
この巻のあらすじ

北の祭壇での困難を乗り越え、獣堕ちと魔女が人間と共存するため、故郷の村で念願の酒場を開いた傭兵。村に一軒しかない酒場には、村人達と、占い師として暮らすゼロの姿があった。廃村となっていた故郷の立て直しは順調に進むかと思われたが、傭兵の酒場で村人達が頭を悩ませていたのは、冬に向けての食糧確保だった。魔女と獣堕ちが暮らしている村ならではの解決策を考える二人は、ゼロが占い、傭兵が獲物を狩ることで解決しようとするのだが──。ゼロと傭兵の新生活の物語に加えて、「電撃文庫MAGAZINE」や、ウェブに掲載されたレアな短編3作も収録した特別編!

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