カクリヨの短い歌
- 著者
- 大桑八代
- イラスト
- pomodorosa
- レーベル
- ガガガ文庫
- 刊行年
- 2013-2014
- 巻数
- 3巻
- アニメ化
- あり
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで / BOOK☆WALKER: 3巻まで
遠い昔に生まれた和歌が幽現界〈カクリヨ〉へ消えたという設定を軸に、歌のあり方が変質した世界を描く和風伝奇シリーズ。中心となるのは、白髪の青年・祝園完道と、類まれな才能を持つ歌人・帳ノ宮真晴。物語は、失われた歌をめぐる出来事の中で、歌を学ばされた者、歌を拒む者、歌を扱う場に属する者たちの思惑が交差していく。歌典寮や鎮花祭など、歌に関わる制度や場も登場し、和歌が個人の感情や立場にどう結びつくかが段階的に示される。全3巻で、和歌の喪失とその後の変化、人物同士の関係の広がりが中心となる。続編・外伝・短編の情報は示されていない。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 和歌を呪文や異能として扱う発想が新鮮で、和風伝奇と現代バトルの組み合わせが目を引く。
- 1巻ごとに世界観や設定が広がり、禍歌や幽現界などの用語が物語の厚みを出している。
- 完道と真晴の関係性が強く、対立と連携の両方が物語の軸として印象に残る。
- ミステリ風の巻や群像劇寄りの巻もあり、単なる能力バトルに留まらない変化がある。
- 文章や構成の完成度、歌の響きや雰囲気の美しさを評価する声が多い。
こんな人におすすめ
- 和歌や古典モチーフを使った異能バトルに惹かれる人。
- 和風の世界観や言葉遊び、歌の引用や余韻を楽しみたい人。
- キャラ同士の距離感や恋愛未満の空気感を重視する人。
- バトル一辺倒より、謎解きや政治劇の要素も欲しい人。
- 設定の独自性やシリーズ全体の広がりを追いたい人。
人を選ぶポイント
- 戦闘描写のイメージが掴みにくいと感じる人がいる。
- 巻によっては群像劇寄りで、人物が多くて追いづらい。
- 物語の収束が早く、盛り上がりや決着の余韻が物足りない場面がある。
- 和歌の必然性や設定の掘り下げがまだ浅いと受け取られることがある。
- 1巻は導入色が強く、世界観説明中心に感じやすい。
テンポ・読後感
- 文章は読みやすく、サクサク進むテンポを評価する声が目立つ。
- 巻ごとにバトル、ミステリ、政治劇へと色合いが変わる。
- 派手さよりも、静かな緊張感や歌の余韻で引っ張る作風。
- 綺麗さと残虐さ、艶やかさとシニカルさが同居している。
- じわじわ面白さが増すタイプで、読み返すほど味が出る印象。
キャラクターへの評価
- 完道は達観していて、探偵役や調停役として見られることが多い。
- 真晴は独特で強烈、暴れ役やジョーカー的な存在として印象が強い。
- 2人の掛け合いは距離感がよく、恋愛物語として受け取る声もある。
- 藍佳は可愛い、癒やし、たぬきつねヒロインとして好感度が高い。
- 桜や梅に関わる対決や、脇役の内面が立つ場面が印象に残りやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
失われてしまった<和歌>を巡る物語――。
もし「歌」について語る機会があるのならば、断絶という一語で足りてしまう。
遠い遠い昔に生まれた「歌」は、ある時に一首の例外もなく幽現界(カクリヨ)に消えた。それから後に、僅かずつではあるが「歌」は還ってきたが、昔の人たちのようにただ無邪気に楽しむことはできない。「歌」のありかたは、根本から変わってしまったのだ。
白髪の青年・祝園完道と類なき天才歌人・帳ノ宮真晴の命運が交錯する――失われてしまった和歌を仲立ちに。 新星、大桑八代がおくる・三十一文字を巡る物語……。
賀東招二氏(『フルメタルパニック』シリーズ)が「キャラも台詞回しも個性的かつスタイリッシュ」と絶賛した、第7回ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
真晴からの脅迫状が完道を歌典寮の巣窟に!
たまたま歌の家に生まれ、双子の兄よりも才能に恵まれていたという理由で、逃げることも許されず、絶えず歌をたたきこまれた。そのせいで体の弱かった妹は病に倒れ、早すぎる死を迎えようとしている。歌に支配された一生といっていい。 少年は妹に辞世を詠んでもらいたくなかった。詠めば妹の死が逃れられないものであることを思い知らされることになるという恐怖もあったが、それよりも大きかったのは「自分の言葉でしゃべってほしい」という願いだった。悔しいなら悔しいと、悲しいなら悲しいと、与えられた形式ではないむき出しの言葉を口にしてほしかった。しかし少女は、手を強く握っても握り返してくれなくなってしまった……。 不変なものなどなにもないのだ。だから、妹の辞世を覚えているなど無駄だ。
―――歌が憎い。妹を奪った歌を一首残らず、必ずこの世から―――
話題のガガガ大賞受賞作の続編が早くも登場!シリーズ2作目にして早くも最高傑作!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
和歌の世界で交錯しあう複雑な人間模様――。
「梅は咲いたか、桜はまだかいな……」 春風に漂う白檀の香りを味わうように目を閉じ、真晴は笑った。 どこか血の臭いが似合うような、凄惨な笑みだった。 「待ちに待った季節。せいぜい艶やかに咲いて、気が向いたら散ってやるさ」 桜は咲いて散るものだと信じていた。 ひと思いに散ることもできずに枯れ死ぬことがあるとは、思っていなかった。
とある仏像を狙う孤高の天才歌人・帳ノ宮真晴と、彼女を狙う若き歌詠み――椿市と振根。そこへ祝園完道を加えた各人の思惑が「鎮花祭」で交錯する。三十一文字を巡る物語・第三章、桜は咲いて散るものだと信じていた………。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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